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黒部横断① 扇沢~針ノ木雪渓~針ノ木峠~針ノ木谷 


 3月31日 8:30
 扇沢から夏道に沿って針ノ木雪渓を目指す。雪は多く沢は全て埋まっていた。気温は高く日差しは徐々に強くなってくる。日焼け対策は万全に。歩き出しでジャケットを脱いでアンダー一枚。雪は緩んでいる。

 快適な沢歩きが続く。両側からのデブリが凄い。汗をかかないようにペースを調整。一時間ほどで大沢小屋を過ぎる。ここから徐々に傾斜が出てくるがシールが良く効いてくれるので問題ない。10時頃に標高1900m付近まで登ると傾斜が一気にきつくなってきた。2000m付近から雪質が変わり、厚いモナカで歩きにくい。それでも標高を上げて11時半に2300mまで。シールが効きにくい雪質になり傾斜もきつくたまらずジグを切る。先行者ははるか先だ。ラスト標高差200mが本当にキツイ。amatchはシールが下駄になり、かなり脚をもっていかれてきつそう。それでも持前のねばりで登る。

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目指す針ノ木峠はまだまだ先

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 重荷が脚にくるwww

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 そこらじゅうに巨大デブリが

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 はるか上からの雪崩

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 上空には飛行機雲 

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 徐々に傾斜が出てくる

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 急すぎぃ!

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 ラスト200mがマジ遠い

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 amatchガンバ!

 12時20分に針ノ木峠に到着だ。目の前には北アルプスの大展望。槍ヶ岳も良く見える。
 扇沢から約4時間。ゲートから6時間とゆっくりペースだが暑さと重荷で結構きつかった!少々休憩したらシールを外して滑降モードだ。出だしは傾斜が急だが緩んでいるので滑りやすい。そこらじゅうのデブリを避けながら滑降ライン引く。30分程で標高2000m付近まで落とす。ここからは狭い谷に入り、雪が切れていたりデブリでふさがれていたり、藪に阻まれたり川が出ていたりとライン取りが難しい。スキーを脱いだりカニで降りたり登ったりと距離が稼げない。

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 針ノ木峠に到着!針ノ木小屋の屋根と後ろは北アルプスのランドマーク、槍ヶ岳

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 出だしは急だが緩んでいるので滑りやすい

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 amatch攻める!

 と、ここで気がついたのだが先行者のライン取りが凄い。先の見えない起伏や雪がつながっているがわからない場所を迷いなく滑っている。ここしかないというポイントを一度も止まらないで滑っているのだ。まるで先が見えているような…。一体何者だろうか。

 13時半、1879mの針ノ木谷に合流。
 針ノ木谷は両側からのデブリが堆積して意外とスキーで滑ることが出来た。ここでも先行者は迷わず止まらずにラインを取っている。
 雪崩のすさまじい破壊痕に圧倒されながら秘境の中にいることを実感。途中から微妙なアップダウンがあるのでスキーで滑るだけとはいかずここでも時間を取られた。

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 両岸からの雪崩が絶えない

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 デブリが行く手を阻む

 15時半
 ようやく谷が開けてきていよいよ黒部湖まで近い。このあたりから何度も渡渉をする。渡渉ポイントを探すがどこも微妙でぎりぎりのジャンプで渡渉。一か所大きな渡渉でスキーを担いだとき、いつのまにか片方のストックに先がないことに気が付く。え?なんで?担いだ時にロックが外れてしまっていたのか。ここでストック1本がなくなるのは痛すぎる。だが何とかするしかない。無くなったストックの先は流されて黒部湖に沈むだろう…。

 テンションも下がるが先に進むしかない。だがこの先にはさらに困難が待ち受けていたのだった。

 続く

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 日々練成

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 見た目より結構やばいんです(ストックの先はここで落とした)

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 ここから渡渉の連続

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 ジャンプ一発!

[ 2018/04/03 21:25 ] 特別企画 | TB(0) | CM(0)

黒部横断 プロローグ


 以前からamatchに持ち掛けられていた山スキーによる黒部峡谷の横断。冬季の黒部横断といえば佐々成政のサラサラ越えで有名だ。話を持ち掛けられた当初はピンと来ていなかったが、自分でルートを調べてみるととても魅力のあるルートだと思えてきた。
 是非ともこのビッグタイトルをやってみたい。しかも山スキーでなら魅力的なラインが引ける。一気に興味が出てきて計画を練った。しかしなかなかタイミングが合わず1シーズン先延ばしとなっていた。今年はどうにかタイミングが合い、ようやく2年越しの目標を達成することが出来た。色々な準備不足やトラブルもあったが終わってみればすべて素晴らしい経験と思い出だ。この素晴らしい山行に誘ってくれたamatchに感謝したい。

 休みのタイミングと天候の安定を狙って3月末をスタートとした。扇沢から針ノ木峠を越え黒部湖横断、ザラ峠から立山駅まで1泊2日の行程で計画。雪が多い今冬だが急速に雪解けが進みあまり悠長にしていられない。実際ギリギリのタイミングだったように思う。僕の職場の異動も重なり本当にギリギリでラストチャンスのタイミングだった。
 
 3月30日に高速のPAで集合。しばらく仮眠して2台で立山駅へ。一台を置いて一路長野県の扇沢へ向かう。6時に扇沢手前数キロポイントのゲートに到着。天候は晴れ。ゲート前には数人のパーティと山スキーヤー一人が準備していた。僕たちも準備して出発。いよいよアドベンチャーの始まりだ。

 6:20ゲート出発。久しぶりの70リットルザックにテント泊装備を詰め込んでの山行。おまけに歩きなのでスキーとブーツもザックについてくる。重荷にあえぎながらアスファルトを黙々と歩く。すでに脚の筋肉が辛いのだがまだ始まってもいない。この先どうなるの。2時間ほど歩いて扇沢に到着。先行していたスキーヤーはちょうど出発するところだった。(後からこの方に驚かされることになる)

 「山を想えば人恋し 人を想えば山恋し」の百瀬慎太郎氏の看板の横からスキーを履いてスタートだ。僕たちは黒部横断にむけて一歩を踏み出した。

 日々錬成

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記念すべきスタート
 
[ 2018/04/02 23:59 ] 特別企画 | TB(0) | CM(2)

黒部横断 速報


無事下山
素晴らしくアドベンチャーな旅だった。詳細は後日...

日々練成

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[ 2018/04/01 19:56 ] 特別企画 | TB(0) | CM(0)

2018 厳冬期白山 日帰り滑降


 毎年恒例厳冬期白山日帰り。
 今年は大雪雪害で休みが極端に少なく、厳冬期は無理かと思っていたが最後の最後に滑り込みで白山に行くことが出来た。
 今回はアイスモンスター発見の一助にもなった白山北部管理人の乾さんにぜひとも実際にアイスモンスターを見てほしく緊急で企画した。しかし平日に行ける人間は限られている。声をかけた乾さん、yoshiさんお二人共に快諾してくれて、こんな急な企画にも関わらず乾さんは急ピッチで身体を作ってくれ、yoshiさんは無理を通して休みを取ってくれた。お二人には感謝です。

 前日の天気予報では曇りの予報。気温は前日からかなり上がっているようだ。晴天とはいかないが夜まで雨は降らないようなのでいつも通り0時に白峰ゲートを出発。ゲートには工事関係者と思われる車二台と県外ナンバー1台が止まっていた。白峰ゲートからはショベルカーによる圧雪が行われており、スノーモービルが永井旅館の雪下ろし作業に入っているようだ。モービルの圧雪跡を歩けばラッセル皆無。アプローチは楽なほうがいいに決まっている。それでも全員の体力面を考慮してペースはゆっくりと進む。
スノーシェッド前後のデブリはショベルカーにより除雪されていた。危険個所は少ないほうがいいに決まっている。

 1時間40分ほどでひゃくまんさんを通過。気温は低くなく、マイナス2度ほどか。小休止を繰り返して市ノ瀬発電所には3時間で到着。雪は固く圧雪しているので市ノ瀬までスキーを担いで歩く。
 市ノ瀬に3時間40分。大休止でエネルギー補給。永井旅館は業者の除雪が行われていた。凄い雪の量なので潰れてしまう危険があるのだろう。ビジターセンターもかつてない雪の量だ。六万橋は雪が落とされていて歩きやすい。ここから別当まで5km、D+400mの頑張りだ。
 
 小休止を挟みながら6時前に別当出会に到着。完全に休憩舎は埋もれていて入口は地面より下だ。中に入って休憩。テント一式とスキー板がデポしてあった。先行者がいるようだ。
 休憩では乾さんがローストビーフをごちそうしてくれた。厳冬期の別当出会でローストビーフを食べたのは僕たちが初めてだろうw
十分にエネルギーを補給したらいよいよ取り付きだ。毎度の吊り橋を慎重にわたる。対岸の雪はモナカで急登は苦労した。中飯場を超えれば快適な稜線歩き。風はほとんどなく、気温もマイナスちょっとで厳冬期(一応)とは思えない。天気は高曇りで青空は見えないが悪くない。それでも雪の量は過去最大で、甚之助小屋は完全に埋まっていてゾンデ棒でも場所がわからない。

 ここからはいつものエコーライン分岐ルートではなく、甚之助谷上部を直接わたり、エコーラインの尾根に乗り上げるルートを取る。この尾根がアイスモンスター群生地らしいが、昨日の好天でほとんど溶けてしまっていた。気を取り直して弥陀ヶ原へと登りあげる。雪の質が悪く苦労する。yoshiさんが先頭でルートを取ってくれた。
 
 弥陀ヶ原で姫様とご対面。相変わらずの美しい姿を見せてくれた。今年も会いに来ました。このあたりから疲労が出てくるので慎重にペースを考える。と、広大な運動場の弥陀ヶ原から五葉坂に近づくとアイスモンスターの生き残りが!ちょっと溶けているけどまだモンスターの形を保っている。乾さんに見てもらってアイスモンスターと確認!乾さんに見てもらうことが出来てよかった!これでこの山行の目的は果たしたようなもの。でもここまで来たからには山頂まで行きましょうとyosihさんと頷く。水屋尻雪渓を詰めて室堂到着。無風で気温はマイナス2度ほどと全く快適である。室堂は例年並みに埋もれていて、鳥居や祈祷殿も例年並みだ。
 さてここで12時前と登頂にはぎりぎりの時間。しかしここまで来たら行くしかないだろう。手早く準備する。

 装備を整え、エネルギーを補給して最後の登り。時折ブルーアイスが出ていて慎重に登る。室堂から40分、12時半に3人共山頂到着。お疲れさまでした。山頂で記念撮影をして、奥社でお参り。乾さんが祝詞を述べてくれた。
 無事日ごろのお礼をしたら滑降準備。最初は氷化しているので慎重にyoshiさんが先陣を切る。続いて僕と乾さん。固いシュカブラやいやらしいブルーアイスに脚を取られながらも水屋尻雪渓上部まで滑る。日陰はパウダーっぽい感じで快適。一気に弥陀ヶ原をわたりエコーラインの尾根へ。途中ちょっとyoshiさんが消えたが気のせいだろう。甚之助谷をわたり小屋付近で大休止。

 ここからの斜面は快適だ。多少モナカっぽいがロッカー板ならどうってことはない。細板をチョイスしたyoshiさんはちょっと苦労気味?あっという間に中飯場まで滑り、石畳の急登を降りたら吊り橋だ。慎重に渡って別当休憩舎に到着。デポ品はなくなっていたので先行者は先に降りたのだろう。僕たちも大休止。時間は15時と、白峰ゲートまで日没ギリギリだろうか。市ノ瀬まで自動運転で滑り、市ノ瀬でデポした食料を回収。ちょっと休憩して最後の難関へ向かう。

 しかしスノーモービルの圧雪跡があり思ったよりスキーが走る。スノーシェッド前後はスキーを外すが、それ以外は思った以上にクロスカントリーで滑れた。何度か休憩してどうにか18時前にゲートに到着することが出来た。
 
 合計17時間40分の行動時間でした。乾さんyoshiさん、急な企画にも関わらず参加してくださりありがとうございました。天気は青空ではなかったものの、無風で快適な白山でした。何より三人無事に戻ることが出来てよかったです。また是非行きましょう!お疲れさまでした!

 日々練成

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 長い旅のスタート!(二人共板細くない?)

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 スノーシェッドのデブリは除雪されていた!

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 モービル跡は圧雪されていて快適

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 市ノ瀬発電所も凄い雪

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 市ノ瀬ビジターセンターは埋まっていた

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 屋根と同じレベルに立つ

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 別当出会の休憩舎は完全に埋没

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 鳥居も埋まる

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 吊り橋は慎重に

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 振り返れば大長、経ヶ岳

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 別山をバックに

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 弥陀ヶ原にでれば姫様が

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 弥陀ヶ原を進むとモンスター群が!

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 ちょっと溶けてるけど、アイスモンスターと乾さん

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 室堂までもうひと頑張り

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 祈祷殿の鳥居も氷結

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 最後の登りガンバ!

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 山頂到着!

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 三人で記念撮影

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 凍てつく奥社

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 弥陀ヶ原に向かってGo!

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 yoshiさんも細板で頑張る

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 広大な運動場

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 ツーショット

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 脚ももう限界!

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 調子にのったらこけました

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 帰りの吊り橋も慎重に

[ 2018/03/02 21:49 ] 特別企画 | TB(0) | CM(0)

厳冬期白山日帰り 速報

毎年恒例厳冬期白山日帰り
詳細は後日

 日々練成


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[ 2018/02/28 06:42 ] 特別企画 | TB(0) | CM(3)