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剣岳~北薬師岳往復(早月尾根から) 


 憧れの剣岳へ。(ビバークトレーニング)
 
 ビバークトレーニングをメインに計画した今回の山トレ。当初は剣岳から槍ヶ岳まで往復3泊4日を計画していたが、全国的な荒天が続き自宅待機の指令が解けぬまま停滞。4日には一時的に天候が回復したので剣岳の登山口がある番場島へ向かう。しかし深夜から富山県は激しい雨が続く。休みの関係もあり、2泊3日で行けるところまで行って往復する計画に変更。早朝に出発予定だったが番場島で暫く様子を見る。7時頃にはかなり明るくなって好天の兆しが見えたので7時半に意を決して早月尾根から出発。

試練と憧れの石碑前で記念撮影。ついに剣岳へ登るときが来た。
今回は10時間以上行動後のビバークをメインに計画。

4日 番場島~早月尾根~剣岳~剣沢~別山~立山三山~一ノ越~五色ヶ原(ビバーク)

7:30 番場島発
早月尾根は北アルプス3大急登と呼ばれているが、それほど苦しくも無く登れた。途中の大きな杉の木が素晴らしかった。次第にガスも晴れて時折青空も見え始める。太陽も出てきて天候は回復したようだ。山頂直下の鎖場も問題無く通過し、誰とも会わずに山頂には3時間58分で到着。雲が出ているが素晴らしい展望だ。ついに剣岳へ登ったのだ。感動です。しかし先は長い。写真を取って早々に剣沢方面へ下山。

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試練と憧れなり

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素晴らしい杉の巨木。エネルギーを感じます。

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ガスが晴れて青空が。

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剣岳山頂にて。

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剣岳を振り返る

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雲海が広がる

14:12 別山
剣沢で水を補給して別山へ。次第にガスに囲まれ、天候が崩れ始めた。

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ガスの稜線

15:20 雄山
富士ノ折立、大汝山を経て雄山へ。24時間3名山以来の雄山だ。あの時と同じくガスで展望はない。途中雄山神社の巫女さん2人と会う。五色ヶ原までと告げると止めとけ雷が来るぞと忠告される。ご忠告ありがとうございます。一ノ越山荘でコーラをがぶ飲みしてご主人と色々お話してザラ峠へ向かう。

17:30 ザラ峠
ザラ峠手前の下りは長くて脚が痛くなった。このあたりから雨が降り出す。五色ヶ原へ向かう木道手前でたまらず雨具を装着。暗くなる前に五色ヶ原へ到着したい。

18:00 五色ヶ原山荘
テント泊の受付をして野営場へ。10分近く歩いて面倒だった。雨のなかシェルターを設置して雨具の水気を払って潜り込む。雨と結露でずぶ濡れだがビバークなんてこんなもんだろう。お湯を沸かすのも面倒でカロリーメイトと柿の種を食べる。柿の種はイマイチ受け付けず半分残した。ヴィヴィーに潜り込んで20時前には就寝。23時頃目が覚める。雨は止んでいるようだ。寒くてたまらず雨具上下を着こんで再び就寝。明日は長い行程なので体を休めたい。

行動時間 11時間
移動距離 20km

5日 五色ヶ原~スゴ乗越~薬師岳~スゴ乗越~五色ヶ原~一ノ越~立山三山~剣沢(ビバーク)

6:00
夜中に何度か目が覚めては眠り直す。気がつけば5時。寝過ごしてしまった。
お湯を沸かしてアルファ米で朝食。急いで撤収する。ずぶ濡れのシェルターを仕舞い込んで出発。天候は良さそうだ。

6:35
鳶山
携帯の電波が入るのでここで家族へ無事の連絡。外人の青年が追い越していった。途中追いついたので挨拶すると「日本語話せない」との事。僕のつたない英語で尋ねるとウェールズ出身のこの青年は薬師岳まで行くらしい。天気が良くなるようにと話して別れる。

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ウェールズの青年と北アルプスの山々

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雷鳥ニャーン 沢山見かけました。

7:28 越中沢岳
8:49 スゴ乗越小屋

10:20 北薬師岳
何とか薬師岳までと思ったが剣沢まで帰りの時間を考えるとここでタイムオーバーだ。寝坊した3時間が悔やまれる。残念だが仕方ない。薬師岳を眺めて折り返す。
スゴ乗越小屋で行きにあった広島から来たというご夫婦に軽食をご馳走になる。ありがとうございました。コーラとCCレモンを買って飲み干す。
ここからスゴの頭と越中沢岳への登り返しは本当にきつかった。暑さと疲労、時間も気になり気が焦る。途中何度か追い越した方にゼリーの差し入れを頂く。これは本当にありがたかった。助かりました。

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北薬師岳より薬師岳を望む。薬師岳のスケールに圧倒される。今回はここでタイムオーバー。次回のお楽しみにします。


14:52 五色ヶ原山荘
水も切れ気味でなんとか五色ヶ原まで戻ると北海道から来たという年配のご一行が山荘前で宴会をしていた。ここでも沢山差し入れを頂く。水までもらってありがたかった。小樽のパンとサラミとチーズは絶品でした。ありがとうございます。

17:15 一ノ越山荘
途中の分岐で室堂方面へ行ってしまい15分程のロス。一ノ越ではコーラとCCレモンを補給。ご主人に剣沢までのルート相談するが、暗くなるが、明日の事を考えると雄山を越えた方が良いとのアドバイスを頂いて別山方面を目指す。

19:00 別山分岐
立山三山を越えて別山への分岐へ。すっかり日も落ちて暗くなり、ヘッドライトで足元を照らす。室堂方面は凄い明かりが灯っている。(下山時に会った方から立山フェスティバル開催と聞いて納得した)真っ暗な稜線を一人歩く。ナイトハイクは慣れているので別段気にはならない。標識を見落とさないように気をつけて、剣沢方面へ。

19:45 剣沢キャンプ場
受付をしてすぐに濡れたままのシェルターを設営。風が強くなりそうだ。周りは明日の剣岳アタックを控えた大勢のテントが所せましと張られていた。遅くまで山談義で話が弾んでいる。疲れたが食べないと回復しないのでお湯を沸かしアルファ米を食べる。21時前には雨具上下を着こんで早々にヴィヴィに潜り込むと直ぐに寝てしまった。0時頃目が覚めると風が強い。時折突風でシェルターが揺れるが、しっかり張れているので問題無かった。少し寒い。

行動時間 15時間
移動距離 31.7km

6日 剣沢~剣岳~早月尾根~番場島

4時前に起き出す。風は強くかなり冷えこんでいる。
ヴィヴィを片づけ、カロリーメイトとコーヒーで朝食を済まし、サクッと撤収。周りも動き出している。すでに出発したパーティーもあるようだ。

5:10 剣沢出発
今日は剣岳にもう一度登頂して下るだけ。天気予報は雨になるというので早めに下山したい。
剣山荘を越えて尾根に立つと冷たい強風が下から吹き付けてくる。プロトレックの温度計は7度を指している。身体を動かして温める。

6:20 前剣
何パーティか先行しているらしく、イマイチ進みが遅いが仕方ない。事故にならないようにゆっくり進む。カニのタテバイを越えると風は水分を含んで霧雨状になってきた。岩も濡れてきて危ない。慎重に進む。

7:20 剣岳
何人かと一緒に再び登頂。山頂を見たら僕は直ぐに下山。早月尾根への分岐を下るのは僕だけのようだ。
途中エボシ岩付近のクサリ場で濡れた岩に脚を滑らせ左肘を打ち付けてしまった。暫く悶絶する。気を付けないと。

9:00 早月小屋
天候はギリギリ持ちそう。早月小屋でジャケットを脱ぐ。登ってきた男性にブログ見てますと声を掛けられた。嬉しいです、ありがとうございます。頑張ります。一緒に記念撮影してもらう。

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ブログ読者の方と記念撮影。別に登ってきた左のお兄さんも何故か一緒に。

11:05 番場島
到着です。ギリギリで雨が降り出してどうにか間に合った。
着っぱなしの服を脱いで頭から水を被る。着替えて帰路に。高速途中のSAでカレー大盛りを食べ、暫く仮眠して帰宅した。

ガス、晴れ、雨、強風と目まぐるしい天候の中のトレーニングだった。しかし悪天候の中でのビバーク経験が出来たのはかなり大きい。どれだけの寒さでどれだけの装備なら耐えられるかの人体実験も出来た。装備の見直しや評価も出来たのでとても勉強になった3日間だった。あと何回かより厳しい条件でのトレーニングを積んでいきたい。
体力的にはそれほど問題は無かった。夜間行動は慣れているので、地図をしっかり確認していればそれほど難しくは無い。ウルトラマラソンへ向けて10時間以上の行動が2日間連続出来たのもよいトレーニングになった。まだまだトレーニングです。

日々練成



[ 2013/09/07 19:52 ] 山、トレーニング | TB(0) | CM(10)