連載再開 TJAR2016 「7日目」 8月13日 (6日+2:00~) その1


 8月13日
 2:00 聖平小屋

 夜中に目が覚めると雨が降っていた。気にせず二度寝。起きると2時ぐらいだった。シェルターを撤収する音が聞こえるので江口選手だろうか。起きてトイレへ行くと男澤選手のシェルターもある。夜中に到着していたようだ。ザックを持ってベンチへ行くと江口選手と桑山選手が朝ごはん中。僕もボチボチ用意する。最後のパンを食べて久しぶりにゆっくり準備。男澤選手も起きてきた。昨日は21時頃到着したらしい。あまり眠れなかったようだ。3時頃に3人は先に出発していった。僕はのんびり準備。ゆっくりパッキングして4時頃小屋にお礼を言って出発。茶臼小屋の朝ごはんを楽しみに進む。少しガスっぽく、雨で草が濡れているので脚元も濡れる。ガスなのでSILVAのヘッドライトは消してゼブラライトで進む。

 南岳で夜明け。振り返ると聖岳が見送ってくれた。去年の練習でもこのあたりで夜明けだった。小河内岳でイケメンと一緒に写真を撮る。茶臼小屋までは快適な道。小屋へ下ると大きな声援で迎えてくれた。流石望月選手の地元だ。小屋ではスタッフが待っていてくれた。中で食事を用意してくれているというので好意に甘える。楽しみにしていた食事は望月選手プロデュースらしいw甘辛い豚肉が最高に美味しい丼。付け合わせに果物も沢山で嬉しい。ここで何とMH.TRCの安井君が応援に!抱き合って喜ぶ。君が泣いてどうするんですかwwwホントに嬉しい。お腹いっぱいで少し足裏ケアをして出発。大声援に見送られる。

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見送ってくれた聖岳。また来るよ!

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 さわやか過ぎる青年と。名前失念してしまいました!ご連絡お待ちしてます!



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 モチニキプロデュース。伝説の茶臼丼(半分ホント)
 
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 ガッツりいきます

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 安井君最高だぜ!

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 大声援を受けて茶臼小屋出発。ありがとうございます!
 

 ここからはTJARの中で一番苦手な区間。前回地獄を見た場所でもある。しかし明るければ何という事はない。途中で宮川さんと横尾さんに遭遇!北アルプスと南で応援してもらって感謝です。宮川さん、2年後は必ず!順調に高度を下げて横窪沢小屋へ。親父さんに挨拶すると大歓迎してくれた。ここはいつ来ても嬉しい。恒例のメッセージボードに記入する。補給食のセット、横窪沢スペシャルを購入して出発。
 
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 恒例のメッセージボード。モチニキの存在感www


 多くの登山者の方に応援をもらう。流石静岡、TJARの認知度が違う。何度か吊り橋や階段を下りてヤレヤレ峠へ。ここで小野君登場!相変わらず身軽なスタイル超羨ましいです。先にはNHKが待っていた。畑薙大吊橋は昼間に渡ると快適そのもの。渡りきればついに南アルプスの終わり。ありがとうアルプス。ここからはロードが待っている。とりあえず脚休めって事でダムまではゆるジョグ&歩きで繋ぐ。ゲートでは管理人の方に激励してもらった。ショウゴに負けるなよ!ってもうゴールしてるんで…。
 いたるところに横断幕があり嬉しくなる。こういうのもTJARならではだ。ダムの自販機はコーヒーしか残っていなかった。考える事は一緒か…。前回はぼろぼろだった畑薙ダムをスイスイと走って白樺荘へ。江口選手が出発するところだった。大浜で会おうと誓って別れる。僕は装備を乾かして風呂に入る。もう焦る必要はない。ここからは完走第一で身体のケアをしながら進むだけだ。風呂は大混雑だった。後藤カメラマンと一緒になり色々話しをして撮影してもらう。シェルターやシュラフカバーは一瞬で乾いた。丁寧にパッキングして、横窪沢スペシャルを食べつくす。さあ、井川オートキャンプ場までもう少し。炎天下のランニングがスタートだ。

 その2へ続く
 日々練成

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 多くの登山者の方に応援をいただく。ありがとうございます!

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 ヤレヤレ峠。名前の絶妙な存在感。
 
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 アドベンチャーレーサーにジョブチェンジした小野君。流石身軽でした。

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 昼間なら快適な畑薙大吊橋

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 さよなら南アルプス。また来るよ!

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 TJAR応援幕4連発。さすがチャンピオンの地元と感じた。


 
 
[ 2016/08/31 21:19 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

白山 


 先日白山へ行ってきた。TJAR出場から完走まで見守っていただいたお礼をするためだ。いつも通り出発してゆっくりゆっくり登る。TJARのダメージは殆どないとはいえ、まだ少し疲れやすい。しかし白山に登れば癒されいていく。少し雨がぱらついたが山頂到着。ビブをお供えしてTJAR2016のお礼をした。選考会から本戦完走まで白山の御加護なしには考えられなかった。姫様にしっかりお礼して山頂へ。少し滞在して室堂へ降りる。
 今日は白山ジオトレイルの選手が室堂に来る予定なので応援をと思ったが、少し時間が合わないようだ。スタッフの方と少し談笑して残念ながら下山。早めにお礼が出来て良かった。また近いうちに行きたい。

 日々錬成

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 いつものスタート

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 奥社にビブをお供えしてお礼

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 山頂はガスだったが時折青空が見えた
[ 2016/08/30 06:59 ] 山、トレーニング | TB(0) | CM(0)

休載のお知らせ


 申し訳ありません、TJAR2016の報告書作成の為、TJAR2016は一時休載します。読んでいただいている方には大変申し訳ありません。報告書も大変ボリュームがあるので集中して書かないと終わらないのです…。2日程で再開する予定です。お待ちいただければ嬉しいです。

 日々練成

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 レース中に記録した記録用紙で時間確認中…。
[ 2016/08/29 19:44 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「6日目」 8月12日 (5日+10:00~) その2


 8月11日(写真少ないです) 
 10:40
 
 エネルギー充填完了。脚のケアもOK。沢山の応援を受けて赤石岳へ向けて出発。
 赤石岳、大聖寺平へは素晴らしいロケーションで大好きな道だ。ずっとFujimakiカメラマンに撮影されながら進む。仙丈小屋以来の食事で身体中にエネルギーが行きわたっているようだ。しかしここからはぐっとペースを落とす。残り時間と(危ない)ボーダーラインを計算し、完走へ十分な時間はある。しかしアクシデントが起これば一気に危うくなる。余裕がある時こそ焦らず進まなければならない。改めて僕の目標は「完走」だという事をしっかり確認する。一歩一歩を確かめるように大聖寺平へ。江口選手に追いつくところでTJAR創始者の岩瀬さんが登場!逆走して応援してくれているという。グローブのような手で熱い握手をしてくれて気持ちも高まる。大浜で待っているよと言われて泣きそう。

 12:00
 赤石岳

 赤石岳に登頂したらすぐ赤石岳避難小屋へ。山頂よりこちらに用があるのだ。親父さんは相変わらず大歓迎してくれた。またここに来れた事を感謝する。一緒に写真を撮影(この時の写真ください!)お礼に来る事を約束して百間洞へ下る。前回は脚の痛みで本当に苦労したガレた下り。江口選手と話ながら進む。と、千原さんとお仲間が応援に来てくれた!こんなところまでありがとうございます!一緒に写真を撮る。晴れていれば本当に素晴らしい場所だ。ほどなく百間洞山の家が見えて来た。

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 TJAR2014の選手でもある千原さんと。

 13:50
 百間洞山の家

 大人気の小屋らしく人が沢山休憩していた。桑山選手も到着。聖小屋までの時間を計算するときっちりコースタイム50%を出さないと小屋で食事をするリミットの18時には難しいかもしれない。頑張れば難しくはないが、ここは脚を温存したいところだ。食事と脚を天秤にかけて脚を選ぶ。聖小屋で食事が出来ない場合にそなえて百間洞山の家で食糧の買い出し。ここの外国製チョコレートは前回も購入して美味しかったのでリピート。オレンジジュース2本とお菓子を買う。これで茶臼小屋まで繋げるだろう。売店に並んでいる時に登山者の方に写真を撮っていただいた。その後、念を入れて足裏にプロテクトJ1を塗る。まだ効果時間内だが重ね塗りする事によって効果が出てくる。江口選手と桑山選手は一足先に出発。僕も水を汲んで後を追う。

 中盛丸山へは少しトラバースして急斜面をジグるイヤらしい道だ。と、前方からくるのはあめっちさん!北アルプスでスイーパーをやっていたはずなのにもう南アルプスにまでとは恐れ入ります。元気そうですねと言われて恐縮です。元気をもらう。

 中盛丸山と小兎、兎と3連発の中ボスを登る。友人にもらった虎の子ともいえるカフェインたっぷりジェルで兎岳登頂。思った程じゃなかった?一度コルまで下ると聖岳の赤色チャート岩盤が見えてくる。もう一発カフェインジェルを投入。オラいくぞ!と思うが、みさご@頑張らない。ペースは乱さずに一定で。中復あたりでNHKのカメラクルーが待っていた。1人なので特に何を話す事もないが、思わず「もうアルプスが終わってしまう」といった言葉が口から出て来た。本心から漏れたような言葉だったと思う。聖岳を超えればあとは基本下りだ。何となく終盤へ向かうような気持ちになり寂しさすら出てくる。長い挑戦も後2日だ。完走が見えてくると尚更そんな気持ちになるのかもしれない。
 カメラクルーが18時の食事リミットに間に合いそうですか?と聞いてくる。時間を見ると頑張らなくともしっかり50%は刻めているので頑張れば無理ではない。コースタイムが甘いのか?しかし脚をここで使うわけにはいかない、最後のロードもあるので食事は諦めるかもしれませんと答えた。
 山頂手前では2012年の北野選手のモノマネを忘れない。

 17:00
 聖岳

 誰もいない静かな山頂を踏む。ふーっと一息。カメラクルーがここから下りですねと言った。脚を使い過ぎない程度に頑張りますと告げて聖平下る。と、時計を見ると残りコースタイム1:50に対して残された時間は1時間。しかも下り。突然スイッチが入り小聖へのガレた下りを猛然と進む。何となくここは攻めるポイントだと僕のゴーストが囁いている。ならば行くしかないだろう。途中登山者の方が小屋まで間に合いますよ!と応援してくれて俄然やる気が出る。小聖あたりで江口選手に追いついた。えぐっちゃんいけるぜ!というと江口選手も間に合うよ!と元気がいい。一緒に頑張って下る。
 分岐まで来て残り時間は20分。間に合った。残り100mの木道をゆっくり歩いて聖小屋へ。小屋では米田選手、柏木選手、桑山選手が到着していた。早速小屋で食事注文。ここは食事が安くて嬉しい。カレーと中華丼大盛を注文。ペットボトルは売り切れというと、小屋の方が私物のカルピスを分けてくれた。本当にありがとうございます。
 ベンチに戻るとTJAR応援をしてくれている女性のグループに手製フラッグで盛大に応援してもらう。一緒に写真まで撮っていただく。こんな盛大な応援を受けて申し訳ないぐらい。ありがとうございます。(この方達には井川やゴールでも応援していただきました)

 19:00
 ガスが濃くなり間もなく雨がぱらついてきた。米田選手、柏木選手は畑薙まで行くという。気を付けて。握手して再開を誓う。僕はしっかり休んで後2日ペース乱さず行くだけだ。雨がぱらつく中、大混雑のテン場のスミにひっそりとシェルターを張った。化繊ダウンを着ればもう眠い。明日はゆっくり起きよう……。

 6日目へ続く
 日々練成


 


 
[ 2016/08/28 06:08 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「6日目」 8月12日 (5日+1:00~) その1


 8月11日 1:00

 ガバッと目覚める。ヤバイ寝過したか?!時計を見ると1時過ぎ。アラームは気がつかなかったようだ。寝過してない事に安堵してもぞもぞヴィヴィから這い出る。シェルターは結露も夜露もゼロで大会中一番快適なビバークだったかもしれない。何か皮肉だなw
 ザックからケーキパンを取り出す。実は駒ヶ根に降りた時から感じていたが、口の中、特に舌に口内炎が乱発してめっちゃ痛い。唇から舌が何を食べても染みて激痛がはしる。胃が荒れているのか口内環境の悪化か、すき屋では皆一様に舌がしびれて痛いといっていた。暑い日が続くと何か影響があるのかな?という事で今回一番の痛みは口内炎だ。歩くのに支障はなくても食べる時に重大な支障があるので、特に租借する物はつらかった。
 痛む舌と唇にうめきながらケーキパンを飲みこむ。ほんとならご褒美レベルのガトーショコラなのに、今はバツゲームだ。ケーキ二つと水を飲み朝食完了。二つで800kcalという恐ろしさよ。普段なら絶対食べない高カロリーだ。

 結露も夜露もゼロなのでスルスル撤収。足のむくみもそれほどなく、シューズはするっと入った。ちょっと寒いが動いていれば大丈夫だろう。撤収完了して1:50分。トボトボ三伏小屋CPに歩いて行くと米田選手のザックが道端に置いてある。トイレでも行ったのかと思いCPへ。出発のチェックを受ける。応援を受けてボチボチ出発。米田選手も合流した。水場方面の分岐へ歩いて行くと柏木選手も撤収完了していた。ここで柏木選手が、昨夜の水汲みで起こった事件をボソボソと話てくれた。

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 三伏峠CP出発の時。フェイスブックよりお借りしました。

 昨日の20:30頃到着した後、柏木選手は水が少ないので少し下った水場に米田選手と行った。しかし水場に近づくと誰もいないはずなのにラジオの音が遠くから聞こえてくる…。こんな山奥に?こんな時間に?誰が?灯り一つ見えない南アルプスの深部。とても人の気配はしないのに水場近くから聞こえてくるラジオの音…。最初は幻聴かと思ったが、米田選手も聞いているので幻聴ではない。しかし水がないとどうしようもないので水場に近づいていくがラジオの音は相変わらず聞こえている…。怖くてとても近づけず、水は汲まずに帰ってきたらしい。その後どうしても水が必要な柏木選手は一人で水を汲みに行き、どこから聞こえてくるかわからないラジオの音に怯えながら何とか水を汲んで戻ったのだとか。

 そんな話を聞いてしまってはとても水汲みに行けない。今度は3人で行こうと水場へ下っていく。と、僕にも聞こえた。ラジオの音…。どこのサイレントヒルだよと突っ込みながらも確かにこれは怖すぎる。まだ周りは真っ暗だ。そんな中聞こえてくるラジオの音…。超ビビりながら水場へ近づくと、崩壊しかけた小屋の脇にホースから水が出ていた。ラジオの音は近い。3人でビビりながら小屋を探すと、天井裏に古いラジオが取り付けられており、そこから放送が流れていた。「コイツか…」ぼそりと柏木選手がつぶやく。しかしふと気がついた。動力は?電池で動いているわけはない……。再び背筋を冷たいものが走り、水を汲んだら走るように撤退した。

 分岐まで戻ってようやく一安心。3時前に気を取り直して荒川岳方面へ3人で進んでいく。米田選手は朝食を食べるというので2人で先へ。途中僕も行動食を取り出し柏木選手と離れてそれぞれ進む。小河内岳を過ぎると夜明けだ。富士山と雲海が美しい。今日も晴天でありがとうございます。板屋岳を過ぎすっかり明るくなった。追い付いてきた米田選手と一緒に進む。
 高山裏避難小屋手前では、前回ビバークした場所を一発で特定した。ああ、あの時は眠気で全く分からなかったが、こんな場所だったのね。米田選手も同じ感想だったようだ。

 少し進んで高山裏避難小屋。ご主人は無線機で朝の定時交信中だった。ベンチをお借りして足裏ケア。交信を終えたご主人に挨拶。TJARの選手だと気がつくと色々話してくれた。望月選手に会えたのがとても嬉しかったらしい。ここで米田選手がオレンジジュースを購入。残り1本だなとご主人、追い付いてきた柏木選手もオレンジジュースを注文。ご主人はこれで売り切れだ!と言っていた。が、柏木選手は1万円札しかないという、釣銭に苦労するのでご主人は「じゃー売らない!」とジュースを売ってくれなかった!呆然と立ち尽くし「マジか…」とつぶやく柏木選手。悪いが僕と米田選手は笑ってしまった。米田選手いわく「山での1万円札はウェットティッシュより価値がない」との事。これは名言出たわ。

 僕は足裏ケアに少し時間がかかるので2人に先へ行ってもらった。ご主人にお礼を言って出発。ここから荒川岳へのキツイ登りだ。前回は真っ暗で見えなかったが、今回はそびえる壁のような登りを黙々とこなしていく。稜線へ出れば下って荒川l小屋でご飯が食べられる。脚にイマイチ力が入らない。やはり行動食ばかりだから力が出ないのか。まあここは無理をするところではないし、ボチボチと進む。急登を登り切り、稜線へ。稜線手前は崩落地となっていて危険個所だ。前回は暗闇で見えず結構危なかった。

 8:30
 荒川前岳に到着。南アルプスの大展望に感動だ。遥か彼方に歩いてきた道のりが。南アルプスは大きい。これから進む赤石岳の姿も目前に広がっている。ひとしきり景色を堪能して荒川小屋へ下る。前回は脚の痛みで苦労したが、今回はなんのトラブルもなく降りていく。

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 雲海に浮かぶ富士山

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 荒川中岳と南アルプスの山々

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 これから向かう南アルプス後半の赤石岳

 9:10
 荒川小屋

 小屋に到着するとなんとMH.TRCの上田君夫妻が待っていてくれた!手製の応援幕まで!これは嬉し過ぎる。思わずウルっときてしまった。がっしり握手にハグ。ほんとにありがとう。とりあえず食事と思い小屋へ。西川君がスタッフとして迎えてくれた。選考会以来の再会に嬉しくなる。ご主人に挨拶して荒川丼大盛りとラーメンを注文した。柏木選手と米田選手はすでに食事中。遅れて江口選手も到着した。
 実は仙丈小屋以来まともな食事を食べていない。なのでずっとエネルギーが切れ気味で力が入らなかった。行動食だけでは限界がある。ようやくここで食事が出来るので、一度リセットしてやり直すつもりでいた。なので入念に足裏ケアや身体のチェック、パッキングを行った。2人は先へ行ってもらう。追加で大判焼きも食べる。胃腸の調子は大丈夫だ。先に降りるという上田君夫妻に挨拶。ありがとう、大浜で会おう!
 応援にきてくれた野間さんとも記念撮影。さあ出発するかというところで、なんと福井さん登場!マジか!颯爽と現れる福井さんに思わずグッとくる。力強い握手は相変わらずだった。ありがとうございます!
 
 沢山の応援と食事のエネルギーを入れて準備万端。これから南アルプス後半の勝負ポイントへ出発だ。

 その2へ続く。
 日々練成

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 手製の応援幕を持って応援にきてくれた上田君夫妻!いつもありがとう!

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 感動のハグ

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 奥さんもいつもありがとうございます。

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 荒川小屋の食事は美味しい!久しぶりの食事でエネルギーMAXだ。


 
 
 
[ 2016/08/27 19:02 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「5日目」 ~8月11日~ その2


 8月11日 
 16:25 北荒川岳

 安倍荒倉岳から新蛇抜山、北荒川岳と思いのほかサクサクと進めた。前回は雨で景色なんかなかったが、北荒川岳に着くと崩壊地を右手に見ながら塩見岳の巨大な姿が見えて感動する。雨だとドロドロになるような登山道を進みながら前回の思い出話を米田選手、柏木選手と3人でする。雨が横殴りで半泣きだったなーとみんなで笑った。今の状態とは正反対だ。

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 崩壊地の先にそびえる塩見岳。まだ結構あるな~。

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 歩いて来た仙丈ケ岳方面。今日はよくこんな遠くまで来たもんだ。

 いよいよ塩見岳への登りにさしかかる。と、田中正人さんがカメラを抱えて撮影に来た。日没前に登頂出来るか微妙な時間だ。風が冷たいのでウィンドシェルを着る。この日没間際の時間が一番緊張する。暗くなると行動スピードも落ちるし、危険も増してくる。何より夜間行動は眠気も出て来て効率がすこぶる悪い。同じ夜間行動でも、夜に向かうのと夜から朝に向かうのでは全く違う。朝に向かう夜間行動は希望も持てるし時間の余裕もあるので気分も上がる。しかし夜に向かうのは前述の通りになるので、それまでに目的地に到着出来るかが、僕の様な完走目標の選手には非常に大きなポイントとなる。

 シェルを着こんでいよいよ塩見岳へ。田中正人さんはずっと僕らに先行して撮影。やっぱりすげぇわこの人。と、何となくエネルギーが切れる嫌な感じがすると思ったら案の定エネルギー切れ。突如2人に付いて行けなくなる。少し遅れ気味なのをバッチリ撮影されてしまう。カッコ悪いなぁ~。速効性の行動食を食べて何とか復活して山頂へ。

 17:50
 塩見岳山頂
 
 日没前に登頂出来た。3人で写真を撮る。さあ三伏峠まで急ごう。ここからは前回脚の痛みで苦しんだガレた下り。今回は余裕を持って下る。塩見小屋は時間切れなのでスルー。ここから三伏峠までは行動時間で3時間。夜間行動になってしまうが今日最後の3時間を頑張るしかない。まずは本谷山への登りを頑張るが途中で日没ヘッドライトオン。樹林帯の夜間行動にはSILVAトレイルランナー2の光が良く対応して見やすい。本谷山へは2時間程かかった。一度下って登り返す。この登り返しが堪えた…。眠気も出て来てキツイ登り。ピークではトレラン雑誌の方が待っていてくれて撮影してくれた。ありがとうございます。少し下ればようやく三伏峠だ。

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  今回は3人で登頂。まだ少し元気。

 20:30
 三伏峠小屋
 
 チェックポイントの三伏峠小屋到着。スタッフにチェックを受ける。柏木選手は水が少ないというので、米田選手と汲みにいった。isekiさんがこんなところまで応援に来てくれていた。嬉しい。スタッフから望月選手はゴール間近だと聞いてびっくりするというより呆れに近い感情…。
 山の日の祝日という事でテン場はビッシリ埋まっていた。先に張ってあるストックシェルターは佐幸選手と松浦選手かな?起こしてやろうかと思ったがそんな元気も無くスペースを探す。しかし空きなんてあるわけなく、仕方なく近くの樹林帯にそれっぽい場所を探すが、疲労、眠気、空腹感、寒さ…。色々一気に襲って来て頭が回らない。フラフラとテン場スペースを探している姿をずっとカメラに撮影されていた。こんなシーンはテレビ的に美味しいんだろうな~なんて思うがもう限界。適当なスペースにシェルターを貼って菓子パンを食べる。今日はとても疲れた…下がごつごつしていて背中が痛いがもうそんな事まで構っていられない。明日は1時起きで2時スタートだ。少しでも休みたい…。長い1日が終わった。

 つづく
 日々練成
[ 2016/08/26 06:50 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「5日目」 ~8月11日~ その1


 8月11日
 2:00 市野瀬 入野屋

 柏木選手は一足先に出発。僕も準備して出発。思いのほか長い事滞在してしまった。しかしまだ完走ラインへの時間は十分あるし、何よりしっかりリフレッシュ出来たのが大きい。ここから南アルプスへ入る。長く長大な仙塩尾根が今回のポイントの一つだと感じていた。ここをどれだけ疲労感無くクリア出来るか。その前に何度登ったか分からない地蔵尾根が待っている。家族やスタッフの声援を受けてスタート。

 2:45 柏木集落 登山口

 ロードが思ったより長くきつかった…。気温と湿度が高くて汗が出てくる。登山口で水を補給して初めて夜の地蔵尾根へ。夜はなおさら鬱蒼とした雰囲気でなえる…。しばらく登ると前方にライトが見えた。柏木選手だろうか。と、車のライトが並走している林道を登って来る。こんな時間にここに来る車なんてあるのか?ビビってライトを消して息をひそめた。車はそのまま林道を上がっていく。しばらくして僕も歩きだす。林道交差地点で柏木選手に追い付いた。お腹がイマイチらしい。しばらく二人で進む。

 空が白んでくるといよいよ夜明け間近だ。4時頃にさっきの車で来たという登山者に会う。1800m付近まで車で来れるらしい。林道通った方が絶対楽だわと思った。急登を登り松峰小屋付近。ここから登りがきつくなる。一度ザックを下ろして小休止。行動食を食べてエネルギーを入れる。実はジェル以外の行動食をデポに入れ忘れてしまったのを駒ヶ根で気がついていた。なので駒ヶ根のコンビニでカロリーの高いスゥィーツ系のケーキをがっさり購入して持ちこんでいた。重量は重くなるが仕方ない。
 稜線へ出ると素晴らしい景色が広がっていた。先ほどの登山者の方と記念撮影。岩が多くなるといよいよ山頂も近い。一度仙丈小屋へ降りる。
 
 7:50 仙丈小屋
 先に着いた柏木選手がカレーを食べていた。やっと食べられる仙丈小屋カレー。僕は食べつくすような事はしませんよ?念願のカレーをお腹いっぱいいただいた。と、米田選手と桑山選手も追い付いてきた。僕はぶつけた左小指の血マメが痛いので処理する。
 柏木選手に続いて僕も出発。8:30、仙丈ケ岳に登頂。登山者から応援をしていただく。さあここから長大な仙塩尾根が始まる。まずは野呂川越へ…。

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 仙丈カレーを食らう(TJAR2016でカレーは二回目)

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 柏木選手も満足

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 これから進む長大な仙塩尾根。先が見えねーよ!

 何度も通った仙塩尾根をブツブツ歌いながら進む。高曇りで日差しはそれほど強くない。思いのほか早く、11:30野呂川越を通過。ここからはいよいよ三峰岳への登り。二回目だが前回は夜間で雨というシチュエーションであまり記憶にない。先行していた吉藤選手に追い付く。米田選手と前後しながら進む。途中沢山の応援をいただいた。

 13:30 三峰岳
 江口選手が後から手を振っているのが見える。ようやくといった感じで何故か妙に疲れた。熊の平へはあまりスピードが出ずに進む。14時過ぎに熊の平到着。柏木選手と米田選手がカレーを食べていた。僕は何故かカレーに食指が動かずパンを食べる。後から来た吉藤選手はうどんを食べていた。と、ここで大西さんが登場!軽快なノリで場の雰囲気が一気に上がる。写真を撮ってもらいしばし談笑。と、ここで僕は残り時間の違和感に気がつく。あれ、前回の富士見峠18時からマイナス10時間がボーダーと思っていたが、この時間に熊の平という事は何か計算間違いをしている?ざっくり計算してもかなり余裕がある時間だ。何度か計算するがイマイチ確信が持てないので大西さんにも聞いてみる。と、間違いなくかなり余裕を持ったスケジュールだ。大西さんにはそんな時間調整なんかしてバチがあたるぞ!と突っ込まれた。かなり余裕があるという事で少し気分が軽くなる。NHKのクルーにも沢山撮影されてインタビューされた。

 ボチボチ出発。今日の目的地は三伏峠だ。その前には塩見岳がそびえている。ダメージなくこれを越えたいところだ。出来れば日没直後くらいに三伏峠に着きたいところだが厳しいかな…。

 その2へ続く
 日々練成

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 鉄人大西さん。明るいのはヘッドだけではありません。

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 うどんを食べる吉藤選手。食べっぷりがまだまだだ!


 
[ 2016/08/25 20:25 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

コメントありがとうございます。


 TJAR2016前、後にいただいたコメントに返信させていただきました。遅くなってしまって申し訳ありません。いつもコメントありがとうございます。とても励みになっています。これからもよろしくお願いします。

 日々練成
[ 2016/08/25 17:02 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「4日目」 ~8月10日~ その2


 8月10日
 11:40 菅ノ台バスセンター前

 下界は暑い…。それが素直な感想だった。菅ノ台近くには米田選手のご両親が熱烈に応援に駆けつけてくれた。柏木選手のご家族も来ている。キムラさんが待っていてくれて写真をたくさん撮ってくれた。ありがとうございます。さとみんも車で撮影中。ホント行動力パないの!
 さあ何を食べようかと米田選手、柏木選手と相談しながら街へ下る。ずっとNHKのカメラが追いかけて撮影していた。最初は米田選手のリクエストで駒ヶ根ソースかつ丼にしようかと思っていたが、あまりの行列にパスパスパス。結局安定のすき屋に決定。途中美味しそうなソフトクリームを売っているのを柏木選手が発見し3人迷わず購入。非現実的とも言える美味しさに溶けそうになる…。もちろんカメラに撮影された。ゆるゆる歩いてすき屋へ。途中江口選手もダッシュで追い付いてきた。NHKのクルーから何を食べますかと聞かれたが正直何が食べたいか分からないので「一番高い物食べます!」と答えておいた。

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 米田選手のご両親は熱烈なTJARファン!応援ありがとうございます!

 店内に入ってそれぞれ特盛りやセットを注文。僕はおろし豚丼特盛り。久しぶりの下界食に猛烈な勢いで身体が反応する。吸い込むように胃袋に入れていった。人心地ついてさあここから市野瀬まで以外に長いロード。標高差もある中沢峠を越えなければならない。それぞれのタイミングでコンビニ等へ寄って市野瀬を目指す。

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 すき屋ガッツリ4連発。すき屋さん、ポスターに使いませんか?

 最初は下りなので快調に走る。天竜川を渡ったところで家族が応援に来てくれていた。今回はまだまだ元気なので余裕で対応出来て良かった。市野瀬で待っているよと言われる。天竜川を越えると地味に傾斜が出てくる。学校前では熱烈な応援を受けてありがとうございます。しかし暑さや傾斜をものともせず走れるのは流石米パワーか。日本人お米を食べないとだめですね。米パワーすげーと独り言を言いながら走っていると米田選手が自販機で飲み物を買っていた。僕も寄ってスポーツドリンクを買って飲む。と、この飲み物が全く合わなかったようで、飲んだ直後から胃の調子が悪くなり全く走れなくなってしまった。

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 応援に来てくれた家族と

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 F沢さん撮影。熱烈な応援を受ける。ありがとうございます。

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 F沢さん撮影。この頃はまだ快調に走れたようだ。

 どうにかおさめようとするが胃が気持ち悪くて全く力が入らない。これはリバースもしょうがないなと考え、車が来ないタイミングを計るが応援の車が沢山通りそれどころではない。途中TJARの書籍を持って応援してくださる方がいたので一緒に記念撮影する。
 その後も吐くタイミングを見計らいヘロヘロ歩く。と、嘔気が来たのでこのタイミングと思い側溝にリバース。自分でもびっくりの3連続リバースで豚丼は全て自然に還って行った。吐いてしまえば再び復調して走れるようになった。気を取り直して中沢峠へ。途中吉藤選手に追い付いた。シューズが上高地で壊れてしまい、尚且つ胃腸の調子がイマイチでペースが上がらないらしい。米田選手と吉藤選手と付かず離れずで中沢峠へ。

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 TJARファンの方と記念撮影

 16:40
 中沢峠
 ここからは下りなので足を使い過ぎないように走る。選考会でも通った道のり。もうすぐで自販機だと思ったが疲れた身体には思いのほか遠かった…。
 F沢さんが前回に引き続き撮影してくれていた。良い写真をいつもありがとうございます。自販機でコーラをダブル補給して市野瀬を目指す。もう少しだ。

 
 17:25
 市野瀬
 予定通りの時間に到着。今回はお風呂も入れそうだ。家族やさとみんも先に到着して迎えてくれた。CPでチェックを受ける。委員長や武田さん、畑中兄貴とも久しぶりに会う。デポを解いて、とりあえず乾かすものを広げる。交換品や補充品が沢山あるがとりあえず風呂!と、NHKのカメラに入浴シーンを撮らせてくれと言われてビビる。マジかよ全国デビューですか。断る理由もないので快諾。しかしすぐ終わるかと思いきや、風呂に向かう場面から入浴中ずっと撮影されてしまった。恥ずかしいとか通り越してしまう感情になる。風呂では身体を洗って脚をアイシング。浴槽に入ると熱を持ってしまうのでシャワーだけだ。脱衣場で体重を計ると5kgも痩せていてびっくり。これは水分が足りな過ぎる。このままではむくみが発生してくるだろう。あわてて自販機でスポーツドリンク2本一気飲み。するっと入ってびびった。飲んでいたつもりだったが相当足りなかったようだ。

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 F沢さん撮影 市野瀬に到着し、身支度を解く。

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 家族と対話シーンをNHKが撮影中

 なかなか準備が進まないがどうにか終わらせるともう20時近かった。桑山選手も到着していた。家族の差し入れを食べて携帯を充電。さあそろそろ寝ますか。2時スタートのつもりでヴィヴィに入ると、男澤選手が到着した。かなり疲れているようだ。その後恵川選手や栗原選手も無事到着したようだ。と、いつのまにか寝ていた。

 つづく
 日々練成


 
[ 2016/08/24 20:29 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(1)

連載 TJAR2016 「4日目」 ~8月10日~ その1


 8月10日
 目を覚ますと1時前だった。少しヴィヴィ内でゴソゴソしているとヘッドライトの気配。柏木選手も起きているようだ。2時頃に柏木選手と江口選手は先に出発していった。2時前に僕も出発する。と、米田選手と桑山選手がいた。昨日は七合目あたりでビバークして0時に出発してきたようだ。風が冷たく寒いので初めて上下雨具を着た。

 宝剣山荘が有人CPなので山荘に寄ると男澤選手も到着していた。昨日から殆ど寝ずに進んできたらしい。山荘ではmaruiさんと奥さんも待機してくれていた。チェックを受けて先へ進む。宝剣岳は暗いと高度感もわからずあっというまに通過。相変わらず風は冷たい。檜尾岳手前で夜明けを迎えた。と、ガスが晴れて素晴らしい景色が見える。江口選手に追い付き前後しながら進む。多くの登山者の方に応援を受けて進む。東川岳手前では手製の応援ボードまで用意していただいてとても嬉しかった。

 7:20
 木曽殿山荘到着。ご主人は2週間前に来たのを覚えていてくれ、歓迎してくれた。とても良くしてもらって感謝です。軽く朝食を食べて足裏ケア。プロテクトJ1のおかげでノートラブルだ。ご主人と奥さんに見送られて空木岳へ。山頂では江口選手の同僚の方が待っていて応援してくれた。
 駒峰ヒュッテでは北アルプスでお会いした登山者の方ともう一度お会いしてびっくり。応援ありがとうございます。駒石近くで石川県からきてくれたという応援者の方が熱烈に応援してくれた。実はMH.TRCメンバーの知り合いの方で、大会中の栄養等についてアドバイスもくれていた方だった。応援ありがとうございます!
 
 長い池山尾根も午前中なら余裕を持って進める。トレランに方に応援をもらいながら一気に菅の台バスセンターまで下った。

 つづく

 日々練成

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 ガスの中宝剣岳付近を進む桑山選手

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 陽が昇ると見事な雲海。南アルプス方面。

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 御嶽山と江口選手

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 盛大な応援を受ける。バックは空木岳

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 木曽殿山荘ではとても良くしていただいた。プロテクトJ1で足裏ケア。

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 空木岳山頂で江口選手の同僚の方が待っていてくれた。

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 駒峰ヒュッテ方面

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 わざわざ石川から来てくれた登山者の方と記念撮影!ビタミンBとってます!
[ 2016/08/23 23:19 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 ギア編 「ライト」


 行程の連載は一時お休みして不定期にギア編を掲載。第1回は「ライト」
 ザックと同じくらい好みが分かれるライト関係。明るさ重視で行くか、ランタイム重視か。はたまた装着感か軽さか……。巷に売られているヘッドライトではもはや定番と言われているライトを選んでおけばほぼ間違いではないと思う。ブラックダイヤモンド、ペツルは定番、最近はマイルストーンやジェントスも愛用者が多い。明るさやランタイムはほぼ頭打ちなので、ここは好みでの選択となるだろう。
 
 今回僕は2年前と変わらずSILVAのトレイルランナー2を使用。明るさはマイナーチェンジモデルで最大160lmと最新のハイエンドモデルに比べると若干低いが、暗闇、特に山中での見易さは特出している。スポットタイプではなく、異なる色温度のLEDを2つ使い、非常に広範囲を照射してくれるので、光と暗闇の境目が少なくとても見やすいのが特徴だ。電池パックが別体式になっているので前後の重量バランスが良く、滑り止めシリコンがついた幅広のバンドのおかげで長時間頭につけていても違和感はなく、走ってもズレたりしないのが素晴らしい。日本でこそあまり知名度はないが、SILVAのヘッドライトは海外で受賞歴もある優れたヘッドライトを多数作っている。TJAR2016では後方の認識灯としてSILVAのタイトも投入。北欧らしい優れたデザインとシンプルな操作。優れた視認性を持ったシグナルライトだ。これを赤と白の2種類使用した。

 サブライトとして、ゼブラライトH602Wを初めて投入。これは18650というリチウムイオン電池を使用する独創的なL型ライトだ。その最大の特徴は超口角な照射範囲と、18650のパワーを生かした高出力、長時間を両立しているところ。H602シリーズには膨大な量の点灯モードがあるが、一番使うモードの150lmで11時間と非常にランタイムが長い。ただ電池ををSILVAと共有出来ず、特殊な電池のためコンビに等で補充出来ないのが痛いところだが、18650はランタイムが長いので予備に1本で十分間に合った。(実際には1本を半分も使わなかった)
 h602wは主にロードランで使用した。照射範囲が広いので手に持って走ってもとても見やすかった。夜のロードではSILVAトレイルランナー2をストロボモードにし、バッテリーパックにSILVAタイト白を装着。H602Wを手に持って、ザックにはSILVAタイト赤で後方認識。さらにH602とタイトを組み合わせて、ハンドライトとして走った。前後にフラッシュで車両へアピール。ハンドライトで道路を照らし、夜間のロードランにはほぼ完璧なスタイルだったと思っている。

 ヘッドライトやハンドライトは個人の好みが大きく出ると思う。特に見やすさや明るさは個人の主観によっても大きく変わる。僕は夜の山中ではそれほど明るさを必要とせず、見やすさ重視としている。TJAR2016でもSILVAを使用している選手は多く見かけた。TJARでも十分使用に耐えるSILVAのライト。ライトで迷っている人はSILVAを候補にいれてもいいと思う。

 日々練成

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 信頼のライト達。上から SILVAトレイルランナー2 中段SILVAタイト白赤 下段 左 ペツルEライト 右 ゼブラライトH602w

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 H602WにSILVAタイトを装着してランライトにした状態。

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 後方へはSILVAタイトのフラッシュモードでアピール

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 広範囲を照らすh602wで夜間のランニングも安心

[ 2016/08/22 06:47 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「3日目」 ~8月9日~ その2


12:40
スーパーまるとさんを出発すると灼熱ロードだった。だがしっかり休憩したおかげで脚も軽くそこそこのスピードで走れる。藪原駅へ向かう途中でNHKのカメラが待ち構えていた。何か気の利いた事でもいいたかったがそんな雰囲気でもないので素通りして藪原駅をパス。前に米田選手が見えた。前回ここは夜22時くらいに通った場所。今回は10時間程アドバンテージがある。僕の中で10時間のアドバンテージが完走への最低ラインだと考えていたので、現在そのアドバンテージを確保している事になる。まだまだ余裕のある状況ではない。二つ連続するコンビニのうち一つはパスする。二つ目のコンビニへ行く間にトウモロコシを売っていて食べようかなと考えたが脚を止めたくないので我慢してスルー。途中カメラマンに写真を撮影してもらう。

 厳しい暑さと日差しを想定してバフにサンバイザーのついたバフバイザーを持ってきたがこれが大正解。バフを濡らして頭からかぶり、余った部分をうなじに垂らせば日差しをガードしつつ、気過熱で涼しい。バイザーでしっかり日差しも防げるので大活躍だった。灼熱のロードはこれとさとみんからもらったサングラスのおかげで乗りきる事が出来た。2つ目のセブンイレブンに入り食料を補給。何やらイマイチ食欲が湧かない。暑さで冷たい物ばかり飲んで食べていたせいか。中央アルプスを越える食料はここで購入していかないと時間的に山では何も買えないので行動食を中心に買い物。と、米田選手も到着して買い物を始めた。
 食欲はないが何も食べないとジリ貧になってしまう。ここで無理やり食べられるかどうかがポイントだ。コンビニの棚を物色すると福井県民のソウルフードでもあるおろしそばがあった。これならいけそうだ。買ってコンビニ脇の日影で食事。おろしそばをズボッと吸い込み腹に詰め込む。食べた時エネルギーになりそうな感じがあったので大丈夫だろう。食事を終えてパッキングし直し。さあ木曽駒ヶ岳の登山口まで進もう。米田選手に先へ行く事を告げて出発。入れ替わりに男澤選手が日傘を手に到着。手を振って先へ進む。

 14:00?
 キャンプ場への道を曲がって進む。キャンプ場の自販機でナタデココゼリー飲料を飲む。実は一番カロリーが高いのです。別荘地の日影を選びながら走りと歩きを交えてペンションまでの急な坂道を登る。と、民宿の庭先に湧水が出ていた。通りかかった男性が、この水は木曽駒の名水で最高だと教えてくれた。男性に聞くと、ここの民宿の主人が木曽い一番の名水と自負しているとの事。勧められたので飲んでみると冷たくて美味い!これは確かに名水だ。足裏も熱を持っているのでここで少しケアしていく事にする。断りを入れて座って足裏ケア。冷たい名水のおかげでしっかり足裏をケア出来た。民宿にお礼を言って行こうとすると、地元で取れたトウモロコシを進めてくれた。あああトウモロコシ…。しかし事情を説明してルール違反になってしまう事を告げ、気持ちだけ受け取りますと言うととても応援してくれた。お礼をいって先へ進む。

 木曽駒スキー場跡には桑山さんの奥様が応援に来てくれていた。ありがとうございます。ここでも湧水があったので補給。15時過ぎに木曽駒ヶ岳登山口へ取りつく。
 それほど嫌いじゃない福島Bコース。スタスタすすんでいくと柏木選手に追い付いた。いまいちお腹がすぐれないという。一緒に進むと江口選手にも追い付き、3人で進む。8合目過ぎで日没を迎えた。夕焼けを見ながら玉ノ窪山荘を通り山頂へ。山頂は19時過ぎに到着した。結構疲労感が強い。テン場へ降りて行くとカズキチ君が撮影してくれていた。こんなところまで出張撮影とはホント御苦労様です。疲労感であまり相手が出来ず申し訳ない。シェルターを張って中に潜り込むと、声をかけられた。なんとMH.TRCの円井さん!ここでシェルター泊をするという。こんなところまでほんとありがとうございます。仲間が近くにいると何となく心強い。ヴィヴィにもぐりこみ就寝…。明日は市野瀬まで長い行程だ。

 日々練成

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 桑山さんの奥さんに撮影してもらいました。何をやっているんだ……。

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 木曽駒ケ岳での写真。3人共疲れているな…。
[ 2016/08/21 23:02 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「3日目」 ~8月9日~ その1


 8月9日 1:20

 何度か目が覚めて浅い眠りだった。少々寝不足気味だが起き上がって朝食準備。五色ヶ原から持って来たカップめんとα米の特製カレーを食べる。ガスでお湯を沸かして温かい物が体に入ると、どんな状況でも元気になる。やはりガスは必携だ。
 当初2:00出発予定だったが2:30を目安に出発する事にする。ゆるゆる準備して2:30過ぎに出発。米田選手と桑山選手は一足先に出発した。新しく開通した上高地トンネルから釜トンネルと続けて抜ける。出口には父親が待っていてくれた。昨日から平湯で待機してくれていたらしい。応援を受けてトンネル区間へ。前回は昼間だったので交通量も多く苦労したが、深夜~早朝の時間帯なら車も少なく快適に進める。下り基調なので快調に走れた。とりあえず沢渡のバスターミナルまで走って一息入れる。自販機で飲み物を補給し行動食でカロリー補給。さとみんが車で追いかけてきてくれた。撮影お疲れ様です。ここから暫くは自販機のないエリアになるのでペットボトルを持って奈川度ダムまで頑張る。6時を過ぎるとバスの交通量が増えてくる。それまでにトンネル区間を終えたい。新投入のゼブラライトはランニング用として非常に優秀だった。これにSILVAのライトを組み合わせればほぼベストなシステムが出来た。

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 上高地では同じ福井の竹内選手の盛大な応援があった。

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 恐怖のトンネルを進む

 6:10
 奈川度ダム。どうにかトンネル区間を抜けられた。夜も明けて日が出て来た。次のレストポイントの山菜館まで登り基調を頑張って走る。山菜館では米田選手が休憩していた。どうやら1万円しかなくて自販機が使えないらしい…。悲しい出来事だ。ここで少し休憩&カロリー補給。さとみんがここにも撮影&応援に。足裏にJ1を塗って再スタート。

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 奈川度ダム。トンネルを抜けて一安心 

 9:15
 境峠
 峠手前では玉置選手のチームメイトが応援に来てくれていた。玉置選手は残念ながらリタイアのようだ。その分まで頑張ると握手して境峠へ。峠ではTJARファンの方がボードを持って応援してくれていた。こういう応援は本当にうれしい。桑山選手と写真を撮る。地味に足裏にくる下りをすすむ。しかし暑い。かなり体力を消耗させられる。ようやくたどり着いた自販機でペットボトル一気飲み。一人トランスの大庭さんも暑さに苦労しているようだ。

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 玉置選手のチームメイトが応援。玉置選手の分までがんばるぞ

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 境峠でTJARファンの方から熱烈な応援!ありがとうございます!

 11:20
 スーパーまると
 オアシスでもあるまるとさんに到着。先行していた柏木選手、江口選手に追いつく。米田選手はやっぱりスイカのようだ。僕も早速桃とおにぎり、ヨーグルト等フレッシュな食べ物を食べる。店長さんにはいつも良くしていただいて感謝です。NHKのカメラクルーも大勢来て賑やかな時間だ。男澤選手も復活して追いついて来た。流石不死鳥男澤選手。ひとしきりくつろいで英気を養う。暑いが頑張って先へ進もう。今日は中央アルプスに登りたい。

 その2へ

 日々練成

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 先行していた柏木選手、江口選手に追いつく。和やかなひと時。

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 まるとさんと言えばフレッシュフルーツ。豪快に頂きます。(まるとさんツイッターからお借りしました)

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 スイカ半玉完食の米田選手。

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 男澤選手も復活して追いついて来た




[ 2016/08/20 06:13 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「2日目」 ~8月8日~


 8月8日 1:00
 一度0時ぐらいに目が覚めた気がするが良く眠れたようだ。頭はスッキリしている。脚も大丈夫そうだ。静かに撤収準備。米田選手はスゴの小屋前で朝食にするという。僕もシェルターを片付けて小屋前へ。隣にいた栗原選手に一声かけて移動する。
 小屋前のベンチをお借りして朝食&パッキング。昨日五色ヶ原の山荘で買ったカップ麺にガスでお湯を沸かして入れる。と、ここで箸がない事に気がついた。当然持っているわけがない。さあどうする。それっぽいものを探すと歯ブラシがあった。一本でも何とかなるだろう。口に入れるものだからどうという事は無い。カップ麺と適当に行動食を食べて出発準備。桑山選手と栗原選手も一緒に4人でスゴ乗越小屋を出る。

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 歯ブラシでカップラーメン 貴重な写真

 4:30
 薬師岳
 北薬師への嫌な登りを越えて稜線へ。前回平井さんが夜明け前の薬師稜線に、星空の下選手のヘッドライトが瞬く風景が素晴らしく美しい、と言っていたのを思い出す。ふと後ろを振り返ると稜線下にヘッドライトが何個か見えた。まさに夜明け前の星空の下に瞬く仲間の灯。思わず息を飲む風景だった。
 ここからは北アルプスのお楽しみ区間。先行していた田中選手に追い付く。薬師岳ではご来光待ちの登山者が続々登ってきていた。カメラマンに撮影されつつ薬師小屋へ。小屋で小休止。薬師峠のテン場では楓さんが親子で応援に来てくれていてびっくり。相変わらずその格好なのねw
 太郎小屋は多くの人で賑わっていた。朝食代わりにパン2つとフルーツ缶を買う。このフルーツ缶が大あたり。激ウマです。栗原選手にも勧めると同じく大あたりだったようだ。食べるシーンをNHKにがっつり撮影されていた。登山者の方々に熱烈な応援を受けて出発。木道を栗原選手と進む。カメラががっつり栗原選手(以下葉っぱちゃん)を撮っている。天気も良く、ガスもないので遠望が良く利く。もうすぐ白山が見えるはずだと葉っぱチャンに話ながら進むが、残念ながら白山は見えなかった。と、カメラが何が見えるんですかと聞いてきたので、ここぞとばかりに白山の素晴らしさをカメラに滔々と語る。そしてビシっとしめて決まった(ドヤァ)と思った瞬間、木道の段差に足を取られて大転倒!まさにズザーって感じで転んでしまった。もちろんカメラは貼り付きで撮影。決まったと思ったのにオチが転倒とはトランス芸人の真髄よ。おいしいところをがっつり撮ってもらってありがとうございます。

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 夜明け前の薬師岳

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 米田選手と

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 太郎小屋にて集合写真

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 超美味しいフルーツ缶。カロリーオフ?


 7:20
 北ノ俣岳
 北ノ俣岳からは黒部源流一帯が一望出来た。初めての大展望に興奮だ。晴れてるって素晴らしい。この辺は北アルプスで一番好きな場所。稜線を気分良く進む。と、MH.TRCのMamoruさんが登場!こんなところまで応援に来てくれて感謝!選手達はどこまでチームメイトが応援にくるのと驚いていた。どうやら僕のGPSがうまく動いてないらしく心配だったらしい。元気で進んでいますので大丈夫です。握手して先へ進む。
 黒部五郎への登りは急登。ひとりトランスの大場さんも休憩しているので、ここで小休止してエネルギー補給。肩まで300mの登りを気合い十分で登るがあっさり肩へ到着。意外と近かった。カールへ降りると別世界のような展望が広がっていた。ガス一つない展望なんて初めてだ。トランスとは思えないほど楽しみながら小屋へ。

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 太郎小屋へと、小屋からの木道。このあと盛大にずっこける。

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 素晴らしい遠望。黒部源流一帯が一望出来た。

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 北ノ俣岳での桑山選手。ぼちぼち芸人として板についてきた…?

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 MH.TRC Mamoruさんと。応援ありがとうございます!

 10:00
 黒部五郎小屋
 大休止。小屋に断りを入れて物干しでシェルターや濡れた物を乾かす。その間にカレー大盛りを皆で注文。痛いくらいの日差しの下で足のケアや食事。こんな時間もトランスならではだ。今日は明るいうちに槍を越えたい。三俣蓮華から双六小屋へは長い巻き道。走れるところは走って進む。双六小屋でペットボトルを補給。ここはスタッフチェックがある。スタッフ業務も大変だ。さあ槍へアタック。予定なら16時には槍だ。長い西鎌尾根をヒイヒイになって進む。日差しがきつい。丁度中間地点で70リットルのザックをパンパンにした若い女性がふらふらで歩いてきた。揉沢岳まであとどれくらいかと聞くので2.5時間はかかると答えると憔悴しきった顔をした。聞くと槍から3時間かけて歩いてきたらしい。とはいえコースタイム5時間の道。水はあと少ししかなくヤバイというので僕は500のペットボトルを1本、米田選手は500ほど分けてあげた。この様子ではとても双六までいけそうにないので、ダメなら少し先に平坦な場所があるのでそこでビバークするようにとアドバイスして先へ進んだ。槍へラストの登りはキツイ。あと少しというところで槍ヶ岳山荘のスタッフから熱烈な応援を受ける。

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 2年ぶりの黒部小屋カレー

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 こんな時間もトランスならでは

 16:15
 槍ヶ岳山荘
 どうにか明るいうちに槍は越えられた。ここで大塚さんに会う。熱い兄貴と再会して気合いが入る!食堂は食べ物が殆ど売り切れなのでカロリーメイトとペプシで補給。カメラにインタビューを受ける。プロテクトJ1で入念に足裏ケア。J1のおかげでここまでノートラブルだ。山荘スタッフの熱烈な歓迎にこちらも嬉しくなる。前回の写真まで準備してくれていて嬉しいです!盛大な見送りを受けて米田選手、桑山選手と槍沢へ下る。

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 槍ヶ岳山荘スタッフからの熱烈な見送り!

 長い下りを経て槍沢へ。ここから平坦な林道を急ぐ。相変わらず飽き飽きする区間。ほどなく日没を迎えた。疲れた身体で単調な林道を進むのは眠くなる…。19時間を越えてくると途端に行動スピードが落ちてくる。眠気ギリギリで21時に上高地到着。CPでチェックを受けてカメラからインタビューを受ける。バスターミナル近くのウッドデッキで荷物を広げて就寝準備。今日も長い一日だった。雨さえ降らなければ装備を消費しないのですむ。電波があるので家族とチームに連絡してヴィヴィへ潜り込む。明日は長いロードだ。暗いうちにトンネルを越えたいな……。

 日々練成


 
 
[ 2016/08/19 20:34 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「1日目」 ~8月7日~

8月7日 1日目

0:00
カウントダウン0と共にTJAR2016がスタートした。眩い無数のフラッシュの中をゆっくりと進んでいく。先頭は№22男澤選手で僕は2番手だった。すぐに道路に出て右へ曲がる。事前にルートは何となく頭に入っていたが何人かで固まって進んだ方が良いと判断。5~6人のグループで最初のロードを進む。ふと見ると男澤選手に舟橋選手、松浦選手とトップランナーの集団じゃないですか。あああやっちまった。案の定5.40/kmぐらいのハイペースで進んでいる。とてもこんなペースでは持たない。とりあえず10km地点の自販機までは頑張ってそこから離脱しようとついて行く。一緒の大原選手もがんばっている。途中少しペースが落ちて1時間ちょっとで10km地点の自販機に到着。ここからは一本道なのでここで僕は集団からドロップする。

1:15
しばらく進むと前方に3人のグループが。米田選手と桑山選手、田中選手だった。ペースも会うので4人で進む。少しいくと入江さんが自転車で応援に来てくれた。遠いところをありがとう。しかし湿度が高く汗が凄い。ショーツがびしょびしょになって早くも股ズレの危機か。NHKのカメラが車で張り付きて撮影。何となくさぼれない…。

2:10
番場島までラスト10km。最後の自販機に到着。ここで少しレスト。同じく剱岳を目指しているという初老の方と少しお話。自作のシェルターやライトなど、興味が尽きない話ばかりでもっとお話しを聞きたかったが先へ行かせてもらう。給水を十分に行って体をクールダウン。汗でびしょびしょのショーツを良く拭き取って再び出発。一度身体を冷やすと汗も引いて快適だ。傾斜が増えて来たロードをそこそこがんばって進む。

3:40
番場島到着。トップは1時間近く前に通過したらしい。まだ初日なのでこんなところでがんばっても疲労しか残らない。マイペースを維持。しっかり身体を拭いて、水道で十分に給水。頭も冷やしてカロリーも補給。マッハさんやのりちゃんがここまで応援に来てくれていた。ありがとうございます。さあいよいよ北アルプスだ。

4:10
試練と憧れの石碑に一礼し、慰霊碑に手を合わせて早月尾根に取り付く。風もなく湿度が高いので汗が吹き出る。あまりペースを上げすぎずそこそこで進む。早月尾根の登りは嫌いじゃない。時折巨木からパワーをもらいながら進む。

7:00
早月小屋手前で親子登山者が応援フラッグを作って待っていてくれた。早速の応援に嬉しくなる。一緒に写真を撮り早月小屋でペットボトル2本補給。少し進むと光子先生が登場!トレランスタイルで剱岳とは流石です。山頂下ではMH.TRCの田上さんが撮影応援!こんなところでチーム応援とは嬉しい。良い写真をありがとうございます。

9:00
岩パートを登れば剱岳山頂到着。TJAR2016初めての山頂だ。多くの登山者が山頂を楽しんでいた。登頂記念の写真を米田選手、桑山選手と撮って剣山荘へ向かう。
噂の渋滞はすでに始まっていた。焦ってもしょうがないのでゆっくり順番を待って降りる。途中コマケンさんがカメラを持って撮影していた。片手でカメラをもってひょいひょいと岩場を進むその姿はやっぱり凄い人です…。

10:00
前剱付近?でTJAR2016フラッグを展開した応援を受ける。ありがとうございます。天気も良く気分も上がって進む。と、一服剱付近で男澤選手がグロッキー状態で寝ていた。高山病との事だ。かなり辛そうだが声をかけるぐらいしか出来る事はない…。しかし撃沈からの復活が男澤選手の真髄。復活を信じて先へ進む。

11:00
剣山荘到着。栗原選手が休憩していた。シューズを脱いでプロテクトJ1を塗り直し、パンを食べて補給。さあ立山へ向かうぞ。別山乗越しはいつもきつい急登。別山に着くとMH.TRCのTさんが待っていてくれた!チームの応援は嬉しい。写真を撮ってもらい応援を背に大汝峰へ。途中同じくMH.TRCのNOZA夫妻が登場!遠くまでありがとう!
大汝峰の山頂に立ち、雄山から一の越への渋滞にびっくり。途中やはりMH.TRCのmaruiさんが応援に!チーム応援ラッシュで嬉しい。一の越では大会スタッフと委員会の方々が応援してくれていた。一の越山荘で足裏にプロテクトJ1を塗り直す。まだ効果時間内だが、濡れる時に重ね塗りしておくべきだ。さあ五色ヶ原までひと頑張り。嫌なザラ峠を下るとコルにMH.TRCのしょももさんが!いやー遅くまで待たせてしまってすみません。一緒に写真を撮る。大きな声で激励を受けて五色ヶ原へ。

17:00
五色ヶ原では多くの登山者がすでに宴会を始めていた。先に到着していた田中選手が山荘でおにぎりを作ってもらっていた。たまらず僕も注文。握りたてのおにぎりは塩がバシっと効いて最高に旨い!夕食用のカップ麺とおにぎりをもう一個買う。ここでお会いしたAIさんに熱烈に応援をしていただく。元気をもらってさあスゴへ。
TJAR嫌な区間ベスト3に入るスゴへの道は疲労感も出てくる時間帯なのでキツイ。それでも雨より晴れなら文句はない。と、スゴへの下りでストックを片方折ってしまった…。前回大会から使っているお気に入りのストックなのに……。応急処置をすれば問題なく使えそうだ。19:00過ぎに日没となりヘッドライトを出す。先の登りに見えているのは栗原選手か。大きな声で呼び掛けると元気に応えてくれた。さあ僕たちも頑張ろう。

20:00
スゴのテン場到着。思ったより疲労感がある。明日は2時出発としてストックシェルターをねじ込むように張って就寝。妙に食欲がないがおにぎりを無理やり食べた。夕食用のカップめんを食べる余裕はなかった…。ヴィヴィにもぐりこみ目を閉じる。長い1日目が終わった。

日々練成

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 番場島の水場でしっかり休憩。休む時は休んで足裏にケアを入念に。

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 早月小屋にて親子の応援を受ける。ありがとうございます!

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 剱岳山頂直下でMH.TRC田上さんの撮影応援!

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 剱岳山頂にて

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 別山にてMH.TRCマキさんに撮影してもらったベストショットの一枚。TJAR2016 The芸人ズ

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 大汝への巻道でMH.TRC、NOZA夫妻に撮ってもらう。応援ありがとう!

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 ザラ峠にてMH.TRCのしょももさんと。いつも写真ありがとうございます。





[ 2016/08/18 22:22 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

連載 TJAR2016 「0日目」 ~8月6日~


 8月6日
 午前中ようやく準備が終わった。今日の深夜スタートなので少しでも睡眠を取りたい。実はここしばらく緊張からかあまり睡眠をとれておらず、頭痛がしていた。思い切って精神安定剤を昨日の夜飲んだらよく眠れたので、昼間も一錠飲んでぐっすりと昼寝をした。16時前に起きて出発、富山へ向かう。前回はこの頃からすでに雨が降っていたが、今回は快晴そのものだ。渋滞もなく18時過ぎにミラージュランドへ到着。

 会場ではすでに雨宮選手と大原選手が到着していた。昨日同じホテルだったようだ(アッー)いつもの3人組で写真撮影。ミラージュハウスに入ると前回と同じ場所に選手控室があった。懐かしい顔ぶれと挨拶を交わす。これから8日間誰と前後するのだろうか。受付でビブスを受け取る。今回の№は11。8日間よろしく。荷物チェックは畑中兄貴にしてもらい、不足なくクリア。すでにNHKのカメラが回っていて何となくつくろってしまう。軽くインタビューを受けた後、一度荷物を控室において開会式の会場へ向かった。

 会場は大いに盛り上がっていた。MH.TRCのメンバーが多く駆け付けてくれていた。多くの応援してくれる方と写真を撮ったり、会話したりと楽しい時間。ほどなく集合時間となり開会式会場へ。前回と同じ進行だが、二回目という事もあって落ち着いていられた。選手紹介では大きな歓声をいただいて嬉しい。恥じないよう頑張らないと。

 開会式が終わり控室でブリーフィング。飯島委員長から色々な説明や補足があった。と、ここで重大トラブル発生。何気なく触ったザックの一部が超熱い!何事かと中身を取り出すとヘッドライトの電池パックが過熱している。慌てて電池を取りだす。受付時にもらったリチウム電池が発熱して液漏れしていた。何てことだ。すぐさま新品の電池に取り換えてみるが、すでに回路がショートしているようで点灯しない。ここにきてこんなトラブルとは…!とりあえずMH.TRCのメンバーやさとみんに聞いてみると何とかライトはありそうだ。ここで大原選手が同じライト(SILVA トレイルランナー2)を持っているという!神キター!新品なので買い取りという事で譲ってもらった。電池を入れると問題なく点灯。やはりリチウム電池の液漏れが原因だったのか?ともあれライトの問題は解決したが、そうこうしているうちに食事をする時間すらなくなってしまった。あわてて父親が買ってきてくれたおにぎりを押し込んだ。

 8月6日 23:45
 
 スタート地点の早月川河口へ向かう。不思議と興奮も不安も消えている。自分でも驚くほど落ち着いていた。日本海の海水にタッチして少し舐めてみる。次に海水に触るのはいつかな。何人かの選手と握手し健闘を誓う。不思議と選手の間にはすでに絆が生まれている。
 スタートフラッグは伝統の「Great Endurance」委員長から最後の激励をもらい、いよいよスタートへのカウントダウン。多くのフラッシュが瞬いていた。

 日々練成

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 受付会場前にて、雨宮選手、大原選手と

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 会場付近は盛り上がっていた。MH.TRCメンバーも集合中

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 開会式、選手紹介にて

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 MH.TRC大応援団

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 MH.TRCは最高です

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 ヘッドランプ問題が解決し、スタートラインへ向かう

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 伝統のフラッグの下、スタートを待つ


 
 
 
[ 2016/08/17 21:02 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(0)

改めて、TJAR2016完走お礼


 改めてTJAR2016完走しました。大会中の応援、本当にありがとうございました。ブログにもたくさんコメントをいただき嬉しいです。大会中はスマホの電源を入れる事がなく、なかなかコメントへ返信する事が出来ませんでしたが、フェイスブックを始めたくさんの応援メッセージが一歩一歩前へ進むパワーになりました。

 今回の課題は確実な完走。そのためには、①夜間行動は極力しない。②1日3時間以上は眠る。③しっかり食べる。を守って行動しようと計画していました。①②に関しては概ね実行出来たものの、③に関してはタイミングが悪かったり時間が間に合わなかったりとかなり出来ていない場面が多かったです。詳細はこれからの連載に書いていきますが、TJARはやはり食べる寝るのレースだと痛感しました。そして目標ではなく必ず実施すべき事として足のケアをしっかり出来た事が完走へ繋がった重要な要素だと思います。ゴール後の足裏はツルツルでマメ、擦り剥けはありませんでした。天候に恵まれたという事もありますが、やはり細かなケアが大切だと思いました。

 今はまだ完走の実感が沸いておらず、ホッとしたという気持ちが大きいです。来週ぐらいからTJAR2016の連載を始められたらいいなと思っています。装備や道具の事も書いていく予定です。またお付き合いいただけたらと思います。

 日々練成


 
[ 2016/08/16 20:00 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(1)

帰宅

ゴールから1日経って帰宅。やる事が多すぎるので何にも手がつかない。とりあえず寝ます。お疲れ様でした。

日々練成

[ 2016/08/15 23:21 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(4)

2016TJAR完走

TJAR2016 7日10:39完走しました。応援ありがとうございました。先ずはご報告まで。

日々練成

[ 2016/08/14 18:06 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(16)

準備完了(準備完了とは言ってない)


 朝から色々準備をしてようやく(ほぼ)完了。(準備完了とは言ってない)
 今回は前回より1kgばかり重くなりそうだ…。だがこれも必要な物を持った結果。より山屋として成長したと思えば…。それに今年は暑さ対策が重要そう。初めて日差し対策にバイザーを導入した。思いのほか良さそうだ。山での紫外線は強烈で、日焼けによる体力消耗もばかに出来ない。とはいえ色々準備も完了してくると不思議と気持ちも落ち着いてくる。今日はゆっくり休み、明日もゆっくり会場へ向かう予定。ここまで来たら楽しむ事をメインにしていこう。
 
 明日はTJAR2016開始前最終のブログ更新になりそうです。大会中は余裕があれば写真をTJAR2016ホームページにアップしたいと思います。皆さんの応援が前へ進む力になります!応援よろしくお願いします!№11を見かけたら握手!

 日々練成

 TJAR2016 GPSトラッキングページはこちら ビブ№11がみさごです。
[ 2016/08/05 23:33 ] 2016TJAR | TB(0) | CM(8)

準備大詰め


 明日は準備の追い込み。デポ品の発送もしないと。買い物や何やらで日中は忙しそうだ。夕方から身体は休めて気持ちは上げて行こう。少しづつ食事の量を増やしていくようにしているがなかなか大変だ。少ないエネルギーで動けるように身体を調整してきたつもりだが、やはり食べないと動けないのには変わらない。食べられる時に食べるを基本に大会中はしっかり食べて、寝る、を大切にしていきたい。

 日々練成

 
[ 2016/08/04 06:24 ] 独り言 | TB(0) | CM(4)

白山


 TJAR2016前に最後の白山に行ってきた。今日は平日なのに凄い人だ。下の駐車場も満車に近くてびっくり。
 11時過ぎにスタート。下の駐車場からスタートするのはいつ以来だろうか。生憎のガスで湿度は高く汗が出る。多くの登山者と挨拶や会話を交わした。挨拶しない人はやはりごく少数いるようで残念。自尊心が強いんだろうな。
 
 黒ボコ岩を過ぎて弥陀ヶ原に出るとガスを抜けて山頂が見えた。今日も歓迎してもらって嬉しい。大賑わいの室堂を抜けて山頂へ。山頂奥社でしっかりお参りをした。今日も姫様は願いを聞いてくれた。これで安心してスタート出来る。ありがとうございます。少し山頂を堪能して下山。そういえば今日は小学生が沢山登っていた。みなしっかりした足取りで一緒にいる親御さんの方がバテバテというのも多かった。小学生は元気だ。僕も元気をもらい下山。大会前に白山に行けて本当に良かった。

 さあ、後は残された時間で身体をやすめつつ準備を進める。残るは消耗品や医薬品の購入と行動食の選択ぐらい。重さはもう気にしないでおこうw

 日々練成

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 ガスが晴れて山頂が。いつ見ても菊理媛命様は最高に美神です。

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 時折青空も見える山頂だった。いつも願いをきいてくださりありがとうございます。

[ 2016/08/03 21:03 ] 山、トレーニング | TB(0) | CM(0)

行程表


 TJAR2016の行程表を作成中。当然理想値であるのでこんなに上手くいくはずはないが、目安となる時間があれば自身のスピードや体調も分かるだろう。しかしこう見れば見るほど甘くないというのが良く分かる。あの行程をこのタイム?!ここをこの時間は厳しいな…などなど、悩む時間もまた楽しいというものか。頭で考えた通りに上手くいかないのがTJARの面白いところとは良く言ったものだ。とりあえず数値を入れて後は前回の経験や2年間トレーニングした感覚を活かして作っていこうと思う。

 日々練成

 無題
  ま、こんな上手くいく訳ないんだけどね……。
[ 2016/08/02 06:00 ] 独り言 | TB(0) | CM(2)

大会前ラストザックラン


 朝から色々と用事を済ませた。髪を切って勝負ヘアーにチェンジ。ようやくdocomoの携帯を今日契約出来たのでこれで大会中の連絡体制もOKだ。何やら色々と電子機器が多くなってしまって軽量化なんて全然無理だ。前回より重いかもしれないレベル。色々なところで調整しようと思うが難しいなぁ…。重くなった部分はトレーニングしてきた分でカバーだ。色々不安もあるが、今更慌ててもしょうがない。出来る準備を進めていくだけだ。
 昼過ぎにザックラン。もう大会前に走るのはラストかな。新しいザックとウェアも馴染んできてこれで大丈夫だ。しかし暑い…。大会中も昼間にロードを走るのは避けたいところだが…。
 
 今日友人と久しぶりに食事に行った。大会も応援してくれていて、色々近況を話し合った。自転車ショップを経営しているので応援にとジェルを沢山プレゼントしてくれた。本当に感謝です。沢山いただいたので全部は持ちきれないけど、数本セレクトして持って行こうと思う。友人の気持ちにとても嬉しくなった。また自転車整備の時にはよろしくお願いします。

 日々練成

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  実用的なジェルを沢山いただいた。チョコ羊羹、売ってないから助かった!


 
[ 2016/08/01 21:28 ] トレーニング | TB(0) | CM(0)