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そういえばいつの間にか山で写真を撮る事も少なくなった。 以前は山の写真を記録しておきたいと思って事あるたびに写真を撮っていたが、今では山頂の記録用に一枚撮るくらいだ。(パーティで行ったときは除く) これは速行登山で写真を撮る時間がもったいないとかではなくて、いくら高い技術と良いカメラで写真に収めてもその時感じた気持ちや目にうつった風景は写真では説明できないからだと感じているからかもしれない。決して写真を否定するわけではない。素晴らしい山の写真は人々を惹きつける魅力を持っている。僕はそんな素晴らしい写真を撮る技術も機材も気持ちのないので、自分でやろうとは思わないというだけだ。代わりと言っちゃなんだけど、その時の風景はしっかり記憶に刻んでいる。人の顔と名前を覚えるのは超苦手な僕だけど、不思議と山の中での風景やすれ違った人の背格好なんかは良く覚えているのだ。登山道の変化を見逃さず帰りも間違えずに帰ってこようという気持ちもあるのかもしれない。
一眼レフカメラも手軽に使え、コンデジでもかなり高精度な写真が撮れるようになってきた。だからこそ風景を見た瞬間カメラを構えるのではなくて、本当に良い景色は自分の眼でしっかり見て、記憶にとどめたい。写真に撮った瞬間満足して風景から目を逸らさないようにしたい。
日々練成
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