FC2ブログ






コーヒーを注文した話


 特に書く事もないので。

 今日はちょっとした用事で夕方出かけた。
 友人と用事を済ませるために巷でよくある大手コーヒーショップへ。レジではメニューに初見には全く分からないであろう魔法の詠唱のような言葉が並んでいるが僕にとってはなんの障壁にもならない。注文の列は少しだけ並んでいたが自分の順番を落ち着いて待つ。すると3人ほど前の30代ぐらいの男性があたふたと注文に手間取っている。やれやれ、少しは事前に注文方法ぐらい学ばないのかな?美味しいコーヒーを飲むための準備くらいはしてほしいものだと心の奥でため息をつく。男性の後ろに並んでいる若い女性も心なしか苦笑しているようだ。いい大人がこれでは…。店員が丁寧に説明してどうにかその男性は注文できたようだ。あんなに焦ってしまっていてはコーヒーの味もわからないだろう。君には缶コーヒーが似合っている。
 友人は別のレジで注文をすませてカウンターでコーヒーを受け取ったようだ。すでに席について打ち合わせの資料を広げている。同じタイミングで席につくはずだったけど、とんだアクシデントで待たせてしまうことになった。律儀にコーヒーには口をつけず待っていてくれている。冷めたコーヒーなんか泥水と同じだ。店員が適正な温度で淹れてくれたコーヒーを冷ましてしまう事に心の中で謝った。
 前の女性が注文を終えてやっと自分の順番だ。すこし忙しそうな可愛い店員の前に立った僕はネット掲示板で聞いた通り、軽く笑顔で店員にアイコンタクトで注文をする。完璧だ。こういう店ではあれこれオプションを付けたコーヒーを注文するのはスマートじゃない。あえて常連ぽくシンプルなコーヒーを注文するのが常連ぽいこなれた仕草といえるだろう(と掲示板で言っていた)あまりに完璧すぎる仕草に可愛い店員は少し驚いたようだ。無理もない、ここまで完璧にネット掲示板で予習してきた僕の仕草はさながら開店以来通い続けている常連に見えたのだろう。おそらく店員は「こんな常連さんを忘れてしまうなんて!」と心の中で思っているに違いない。やれやれ、仕方ない。もう一度だけアイコンタクト、特別にウインクもサービスだ。もうこれで分かっただろう。あまり後ろを待たせてはいけないのでサッとレジを後ろに譲って受け取りカウンターへ移動。自分の注文したコーヒーが出てくるのを待った。するとさっきの店員が注文カウンターから「お客様」と声を掛けてきた。(特別サービスなら席に戻ってからにしてくれよ?)ちょっと周りの目を気にしながら振り返ると店員は大きな声で「お客様、注文をお願いします」

つづく


[ 2019/10/07 20:52 ] 独り言 | TB(0) | CM(0)