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高熱隧道を読んでから水平歩道へ


 高熱隧道を読んだのはいつだったろうか。
 黒部ダムや仙人谷ダムの歴史はとても興味があり、資料なども良く見ていた。黒部ダムばかりが注目されがちだが、実は仙人谷ダムも凄まじい犠牲を伴った工事だったのだ。ダム建設に必要な資材を運ぶために掘られたトンネルが、地熱の影響で150℃以上になり、ダイナマイトの自然発火などで大きな犠牲を出した。志合谷にあった作業員の宿舎が雪崩で吹き飛ばされて何十人もの犠牲者がでたのは有名な話。今では登山道として使われている水平歩道も当時は重い資材を担いだ歩荷の転落事故が日常的に発生していた。そんな多大な犠牲者を伴っても当時は工事が進められ、ついにダムと発電所が完成したのだ。
 そんな難工事をノンフィクションとした書いたのが高熱隧道だ。表現は生生しく、後半は犠牲者の描写も激しくなっていく。それだけ当時の工事が困難だったのだろう。今は登山道として使われているが(今も鉄塔巡視路として使われている)高熱隧道を読んでから再び訪れた水平歩道は色々と思うところがあったりした。前回見た志合谷の宿舎跡は残念ながらガスって見られなかったが、実際の高熱隧道や手掘りで岩盤をくりぬいて作った道などが今も見られるのは凄いことだと思う。
 下の廊下や水平歩道、阿曽原温泉に行かれる方は是非とも高熱隧道を読んでほしいと思う。最低でも宇奈月温泉駅と欅平駅にあるダム建設の困難を書いたボードは読んでみるべきだ。先人達の苦労をしのびつつ、今こうやってそれを見つめられることに感謝したい。

 日々練成
[ 2019/11/07 06:29 ] 独り言 | TB(0) | CM(0)