「空飛ぶ山岳救助隊」 感想


 先日読み始めた羽根田治氏著の「空飛ぶ山岳救助隊」を読み終えた。結論から言うとちょっと期待ハズレであった。山岳救助隊というタイトルから山での救助活動内容を期待していたのだが、内容はヘリによる山岳救助を確立させた人物の人生を描いてあるのが大半だった。(決して作中の故篠原氏を非難しているわけではない
 
 僕が期待していた山岳救助の内容はほぼ冒頭部分だけで、8割ほどはいかに東邦航空という会社の営業職であった故篠原氏が素晴らしかったかと紹介している内容だ。(繰り返すが故篠原氏を非難しているわけではない

 ヘリコプターを使った救助がまだ未知の領域だった頃に、ヘリ救助という世界を先頭に立って切り開いていった姿には敬意を表したい。だがタイトルと内容を比べるとどうも違和感があり、読み終わった今は正直期待外れといった感想だ。(しつこいけど故篠原氏を非難してはいない

 故篠原氏がいかに多くの人に愛され、尊敬され、信頼にたる人物であるという表現はこれでもかと盛り込まれていてるが、氏を知らない人間にとっては正直くどい表現が何度も繰り返し使われているのには飽きてしまった。反対に県警や消防の山岳救助隊が役立たずであり、東邦航空でなければダメだという表現も随所に出てきて、これには反感を覚える。

 エアレスキューを確立させたパイオニアとしての一人の男の人生を描いた作品としては素晴らしいと思う。が、山岳救助物を期待して読むとコレジャナイ感があるだろう。どう感じるかは人それぞれだが、僕はちょっと期待はずれだったというしかない。
 
 繰り返しますが、故篠原氏の偉業を欠片でも傷つける意図はありません。故篠原氏のご冥福をお祈りすると共に、エアレスキューのパイオニアとしての偉業に敬意を表するものであります。

 日々練成

[ 2016/03/09 06:58 ] 独り言 | TB(0) | CM(0)

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