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黒部横断③ 黒部湖~ヌクイ谷~刈安峠~中ノ谷~ザラ峠~湯川谷上部


 テント泊では夜中何度か起きたが静かな夜を過ごせた。
 2時か3時にトイレに起きると、満月に雲がわずかにかかっていた。この秘境の中で人間が生きているというのは実は奇跡なんじゃないだろうかと思える静寂。生き物の気配が感じられない世界で自分がいるという事が不思議に思えた。

 4時に起床して食事を取る。レトルトの中華丼はイマイチで食が進まない。やっぱりカレーにすべきだ。なんとなく荷物をまとめたりしてテントを出ると外は明るくなっていた。今日は高曇りの天気だ。テントを撤収してゴミを確認。となりのk岡さんも起きてきてザラ峠までは僕たちと同じルートでいくらしい。お互いの無事を願う。

 6時過ぎに幕営地を出発。ヌクイ谷を詰めて途中の沢から刈安峠へ直登する。ヌクイ谷は両岸からの雪崩で埋まっている。黒部はどこも雪崩だらけだ。
 刈安峠直下の斜面を直登するがなかなか斜度がきつい。日も当たっていないので緩まずシールが効きにくい。あっさりシールをあきらめアイゼンにチェンジ。ピッケルを持ち替えながらジグを切って急斜面を登る。スタートから2時間で刈安峠に到着だ。k岡さんはスキーのまま登りあげてきた。凄い。

 スキーで中ノ谷へ高度を維持しながらトラバースする。amatchが先行してくれたが、途中で川が出ていてトラバースはアウト。高度を150mほど落とす事になってしまった。(k岡さんは川にはまらずはるか上までトラバースしていた)
 中ノ谷は雪たっぷりの面ツルバーンで快適歩行。と、上部から2つのシュプールがあり、どうやら昨日ザラ峠を越えてきたスキーヤーがいたようだ。雪が詰まった中ノ谷は最後まで快適歩行でザラ峠に到着。先行していたk岡さんはここからさらに鬼岳方面へ向かうという。お気をつけて!

 いよいよザラ峠越えだ。後ろを見れば黒部の山々が連なっていた。400年以上前の厳冬期にここを超えたというのはにわかには信じられないが、真偽はともかく素晴らしい歴史ロマンだ。

 スキーを履いて滑降モード。出だしはカリカリのうえに岩がそこらじゅうに隠れていてスキーが泣く…。慎重にルートを見定めて2ターン程度ずつ降りていく。右手からの巨大なデブリを避けて高度を落とす。2000mまで落とせば快適斜度の広大なバーンが広がっていた。amatchと快適クルージング。国見谷出会いの下まで快適に滑ることが出来た。

 続く

 日々練成

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黒部湖の幕営地

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 通常は湖底に沈んでいる巨木

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 ヌクイ谷を行く

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 振り返れば黒部の山々

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 急斜面をアイゼンで登る

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 刈安峠に到着

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 中ノ谷は雪たっぷり

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 ザラ峠が見えた

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 ザラ峠にて

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 峠からの急斜面を安全第一で滑る

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 デブリを避けながら

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 デブリを越えれば面ツルバーンが広かる

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 しばしの快適クルージング
[ 2018/04/05 21:29 ] 特別企画 | TB(0) | CM(0)

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