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そっと立ち入る初めての道に震えて冬を覚える


 ふっ、と昔山にいっていた事を思い出した。
 初めてのテント泊縦走は白馬連峰だった。猿倉から入って遠見尾根から降りる2泊3日の行程。猿倉の駐車場では同県の夫婦と一緒になり話が弾んだ。不帰ノ嶮は気をつけなさいよと気遣ってくれたのを覚えている。山用の軽量なウェアやコンパクトなテントなんて持っていなかったから新しく買った70Lザックはパンパンで、大雪渓を登ると途中で足が小鹿のようになっていた。白馬岳は強風。杓子岳と白馬鑓をみるとスポーツ店のポスターまんまの構図に感動した。白馬鑓の山頂では単独のお姉さんと話が弾み、天狗山荘でのテント泊は最高に楽しかった。翌朝天狗の大下りへ行く稜線で左手遠くに富士山が見えてこれも感動。不帰ノ嶮は何ともなく通過して、唐松岳の山頂から人がたくさん増えてきて賑やかになった。唐松山荘はおしゃれで登ってくる人々もみなカラフルなウェアで賑やかだ。昼過ぎには五竜山荘に到着。受付に貼ってある混雑時の寝方の張り紙を見てここは地獄かと慄いた。荷物をデポして五竜岳を往復。夕日が沈む剱岳がとても美しかった。夕食を作っているとMSRのガソリンストーブを燃焼失敗させて火だるまにしている人がいた。天狗で泊まった時もだけど夕食のメニューをあまり覚えていない…。確かパスタだったかなぁ?回りは楽しく宴会していたが僕は単独だったので早々に就寝。翌朝風が強くてテントの中もじゃりじゃりになっていた。朝はおしゃべりなおっさんがブロッケン現象が出ていると叫んでいて、ガスガスの中早々に遠見尾根を下った。途中で一緒になった方は白馬のホテルオーナーの方で、ゴンドラで降りるとタクシー乗り場まで送っていただいた。なんてホテルだったかなぁ。そこからタクシーで猿倉まで帰った。なんてことない2泊3日だったけどその時はやりきった充実感で溢れていた。降りてすぐ次の山に行きたいと考えていた。

 昔は良かったなんて言うつもりはないけど、当時は当時の楽しみがあって未知の山にルートを描く時間が素晴らしく充実していた。速く遠くに、も楽しい。でも一通りそんなスタイルを経験してみたら次は昔のように山を歩くのもいいと思う。速く歩いてもゆっくり歩いても見える山は同じ。だけど感じ方は違う。今シーズンは今まで速くしか歩いていなかったルートをゆっくり歩いてみたいと思う。

 日々練成



[ 2019/02/04 06:39 ] 独り言 | TB(0) | CM(0)

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