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TJAR2014 5日目その3 ~6日目その1 (14日~15日)

 ハッと目が覚めると10時。米田選手が「10時出発予定で10時に起きちゃまずいでしょ~」と笑っている。1時間程仮眠したようだ。起きてヴィヴィを畳んでパッキング。雨は一時的に上がっているようだがまたすぐ降ってくるだろう。乾かしていた雨具上下を着る。シューズはデポしておいた新しいMT1210に履き替える。米田選手と一緒に出発の撮影をしていよいよ南アルプスへ。家族とsatoさんの応援を背に受けて気合いが入る。

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satoさんの応援バナー!何度元気を貰ったかわかりません。ありがとうございます。

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前回完走者、北野さんが応援に来てくれた!力強い握手に気合いを貰う。

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さあ、出発!

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米田選手は検尿コップ。(フェイスブックよりお借りしました)
 
 
 仙丈ケ岳へ向かうロードで暑くて雨具の下を脱ぐ。ここを通ったのは何度目だろうか。ロードをショートカットして地蔵尾根手前の水場へ。ここにMH.TRCのMamoruさんの車が停めてあった。フロントガラスには僕の応援バナーが!背中を押してもらうような気持ちになる。いよいよ地蔵尾根から南アルプスへ突入する。

 11:30
 地蔵尾根。相変わらず長い尾根を登る。ガスってはいたが雨はそれほど強くなく、樹木のおかげで体に殆ど当たらなかった。途中数人の登山者が降りてきたが、皆一様に上は結構激しく降っていると言って気分も下がり気味。松峰を巻いて急登に差し掛かったところで上から爆走してくるトレランナーが。僕を見て「あ!仙波さん!」と声をかけてくれた。フードを被っていたので誰だろうと思っていたら、京都トレイルでお会いした福井さん、伊藤さんとお友達1名だった!こんなところまで応援に来てくれた!もう嬉しくて嬉しくて涙が溢れて来てしまった。泣き顔をあまり見せられず、早々とお別れしてしまい本当に申し訳なかった。別れたあと涙を何度も吹いた。福井さん、伊藤さん、お友達、ありがとうございました。

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福井さんと伊藤さんとお友達の応援。涙で良く見えない。(米田選手提供)

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福井さん提供

 小ピークへ向けての急登でも上から降りてくるスカイランナーが。所属チーム、MH.TRCのMamoruさんだ!市野瀬から移動して地蔵尾根経由で仙丈ケ岳へ登っていたのだ。チームの柱からの激励を受けて何としても南アルプスを突破しようと気合いが入った。同時に皆の優しさに涙が溢れて来て、登っている途中はしばらく泣いていた。やはりかなり弱気になっていたのだろう。

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ガッチリ握手で元気を貰う。やっぱり涙で前が見えない(米田選手提供)

 17:10?
 仙丈小屋
 登りで6時間近くかかってしまった。やはりスピードが落ちている。しかし食べなくては進めない。楽しみにしていた仙丈小屋のカレー。小屋までの下りは太腿がきつく米田選手に先に行ってもらう。小屋に着くとご主人が入り口で出迎えてくれた。しかし第一声が「カレーは売り切れ!」
 マジですかそりゃないよ。それでも「ご飯ならあるからカップ麺で食べて行きな!」と小屋に案内してくれた。稜線から風雨で少し冷えた体に薪ストーブの温かさが嬉しかった。小屋には多くの登山者が夕食中。汚い格好でご迷惑おかけします。米田選手はカップめん2個とご飯。僕はカップめん1個とご飯。味噌汁に漬物もサービスして頂いた。ご主人の軽快なトークに和む。ご主人は石田選手のファンのようで、しきりに石田選手が小屋に寄ってくれた事を嬉しそうに話していた。
 お腹が満たされてご主人の見送りを受けて出発。

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カップ麺定食。お腹いっぱいでした!ご主人に感謝。(米田選手提供)
ご主人曰く、カレーが無くなったのは阪田選手と松浦選手が2杯食べたから。
カレーの恨みは一生忘れません。


 18:16
 仙丈ケ岳
 山頂付近はガスと風雨が強かった。慎重に大仙丈ケ岳へ向かう。稜線はさらに風が強く、日没とガスと相まってLEDヘッドライトでは視界が限定された。道を外さないように慎重に這松の中を進む。何度も通った仙塩尾根だがこんな時は慎重に行かざるをえない。野呂川越しまで4時間と見て行動するが、ガスで中々先が見えない。時々ルートロスしながらも何とか見慣れたピークを越えて行くがペースは上がらない。下り基調になると僕のペースが遅いので米田選手に先行してもらう。

 21:00?
 伊奈荒倉岳を越えたあたりだろうか?二人に眠気が襲ってきた。お互いフラフラで何度か先頭を交代するが幻覚を見て止まったりする。その度に後ろから正気に返らせてもらったりと全く進まない。僕は何故か落ちている石が財布に見えて、それを拾ってあげたり集めたりと意味不明な行動に。米田選手は木の枝や葉っぱが観衆に見えてハイタッチを繰り返していた。僕は独り言ブツブツ、米田選手は大声で歌いながら先行。この時の二人はかなり危険な二人だったろう。

 22:30?
 米田選手から、眠気覚ましにしりとりをしようと提案が、ただのしりとりじゃつまらないので僕がTJAR限定にしましょうと提案。伝説の「TJARしりとり」誕生の瞬間である。
 「TJARしりとり」はかなり捗った。1時間近くはこれで進めたような気がする。しかしさらに限界が来て10分程座って眠ったりを繰り返すがもう歩いているか寝ているか分からない。横川岳へたどり着く前に2人で仮眠しようと場所を探す。確かこの辺りはビバーク適地だった覚えがあるので、少し進むとフラットで濡れていない最適の場所がすぐ見つかった。雨も降っておらず樹林帯で風もない。寒さもそれ程ではないのでストックシェルターを張って潜り込むとヴィヴィにも入らず快適に仮眠出来た。おそらく山中の仮眠で一番快適だった。

 1:30?
 快適ビバークから起床。頭はスッキリ、体も動く。さあ行くぞ、米田選手と進む。横川岳まではあっという間で野呂川越しへ到着。ビバークして時間がかかってしまった。ここから三峰岳への登りが思った以上に長かった。途中まさかの登山者に遭遇。田中選手達にも先ほど会ったという。これから甲斐駒ケ岳を目指すというので次回のTJARへ向けてのトレーニングだろう。頑張ってください。

 4:50
 三峰岳山頂へのトラバースで夜が明ける。すると一気に雲が晴れて農鳥岳、間ノ岳、北岳、そして富士山の姿までが見渡せた。米田選手としばし撮影タイム。まさに息を飲むような雄大な景色だった。二人で気分も上がる。ガスガスで全く展望の無かった南アルプスがその姿を見せてくれた。
 三峰岳の稜線は風が強く寒いのでダウンを雨具の中に着こんだ。ここから熊ノ平までの下りは足がきつかったので米田選手に先行してもらった。風は強かったが晴れていたのが救いだった。

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一気に視界が開け、中央、一瞬だけ仙丈ケ岳が見えた。

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北岳方面を見つめる米田選手

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朝日に照らされる間ノ岳、農鳥岳と間に富士山

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北岳と米田選手

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 日々練成

 
 
[ 2014/08/26 19:28 ] 2014TJAR | TB(0) | CM(0)

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