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TJAR2014記録 7日目 その1 (16日)

 雨と風の音で目が覚める。時間は0時だったろうか。一度起きて再び寝た気がするが定かではない。シェルター越しに隣を見ると米田選手のシェルターに明かりが灯っている。米田選手も起きているようだ。体の芯に冷えを感じている事に気がつく。低体温の手前だ。直ぐにストーブを取りだしてお湯を沸かす。とにかく温かい物を体に取り入れる事が低体温から回復する唯一の手段だ。しかし頭の回転が鈍っているのか、クッカーをひっくり返してしまった。シェルター内にお湯がこぼれる。幸い余り量を入れてなかったのでそれほど水浸しにはならなかった。(浸水の方がひどかった)
 再び慎重にお湯を沸かして2杯飲んだ。体の中から温まるのを感じる。これで大丈夫だろう。クリフバーを食べた気がする。そろそろ行動をと思ってシェルターを開けると米田選手は寝ているのかな?声をかけると返事があった。二人でもそもそと雨の中起きてシェルターを撤収。(この時米田選手が見せてくれたボトルの話はまたの機会に)

 1:30?
 少し進むと直ぐに高山裏避難小屋だった。ようやく自分達の位置が分かる。キャンプ場を通るとストックシェルターが。誰だろうとネームタグを見ると柏木選手だ!寝ているだろうと思ったが、申し訳ないが声をかけると返事が。たったいまここに到着して倒れ込んだところらしい。少し仮眠するというので必ず再開の約束をして先へ進んだ。柏木選手が無事にここまで来ているという事実に元気が出てくる。鎖場をガシガシ進んで森林限界を過ぎるといよいよ荒川岳への登りだ。暗くガスで視界が無いなか、延々と続くような九十九折の道を進んでいく。これは多分DVDで大西選手が登っていたところだろう。視界が無い中での標高差600mの登りは流石に精神的に堪えた。

 3:00
 ほんの少し暗闇に藍色が交じり始める中、山頂付近の広い稜線に到着。途中少しルートを外れて登ったようだ。標柱を見つけて近づくと前岳の文字。荒川岳CPへ到着だ。ここから少しウロウロして中岳方面から分岐して荒川小屋へ降りて行く。
 明るくなる中、広くガレたカールを下る。足のダメージがかなり来ていてスピードが遅く米田選手には迷惑をかけたと思う。カールは鉄製の柵に覆われていて2箇所ドアを通過した。鹿害対策だろうか。

 5:00
 荒川小屋
 雨の中小屋のシルエットを見つけてほっとする。ここでもTJARスタッフの皆さんが待っていてくれた。メディカルチェックを受ける。尿検査は出発の時にお願いして小屋で食事をと思うがその前にスタッフから残念な知らせを受ける。江口選手と平井選手がリタイアしたとの知らせ。かなり気分が落ち込む。阿部選手は三伏峠を出発したと聞き安堵。でも江口選手と平井選手のリタイアの知らせは僕にとってショックだった。少し足取り重く小屋へ戻った。
 時間も早いので食事が出来るか心配だったが、小屋のご主人は快く対応してくれた。濡れた物もストーブを付けてくれて中で乾かすように言われる。優しさに感謝です。助かりました。
 ここは米田選手とカレー大盛りとうどんを注文。運んでいただいたカレーはオシャレなカフェに匹敵する美味しさ!うどんも街中でこれ以上のうどんを探すのは難しいぐらいの美味しさでビックリ。食べてしまうのがもったいなかった。体も心も満たされて冷えた体も温まった。濡れたウェアをストーブで乾かす。

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最高です!荒川カレー&うどん

 ここでTJAR2014僕の最大のミスが発覚する。
 足のケアのために使っていた擦れ防止剤、プロテクトS1がザックに見当たらない。ひっくり返して全て探すが無い。思い返すと三伏小屋で足のケアをしたとき、下駄箱に置いたままの記憶が・・・。何て事だ。これから先、雨の中プロテクトS1無しで進まなければならない。今まで僅かなマメは出来ても、靴ずれや雨による皮膚のふやけが無かったのはこれのおかげだったのに・・・。ダメ元でワセリンを塗るが一瞬で取れてしまうだろう。ストーブで乾かした靴下を履きながらかなり不安になった。

 さあ出発と思っていると、なんと柏木選手が荒川小屋に到着!最高に嬉しかった。足の状態も悪くなさそうで元気そうだ。彼の笑顔を見て僕も元気を貰う。柏木選手が少し休憩している間に準備をすませる。3人で揃って荒川小屋を出発。ご主人と一緒に記念撮影してもらった。ご主人とTJARスタッフの皆さんの見送りを受けて出発。
 赤石岳までの登りはとても快適だった。風雨はあるが気持ちの良い登りでペースも上がる。3人でどんどん進み小赤石岳到着。稜線はやはり風雨が強い、途中登山者から応援を受ける、ありがとうございます。雷鳥の親子連れも見る事が出来た。

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ナイススマイル!カッコイイぜ柏木選手!と荒川小屋のご主人(笑)

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僕は「ヘブン状態」 笑う米田選手 (TJARフェイスブックよりお借りしました)

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優しいご主人との出発前記念写真。ありがとうございました!(TJARフェイスブックよりお借りしました)

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米田選手の自分撮り&ガスの中進む柏木選手と僕(米田選手提供)

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雷鳥親子。沢山いました。

 7:10
 赤石岳
 風雨が強まる中山頂到着。米田選手が是非赤石岳避難小屋に寄っていこうと提案。僕も興味があったのでお邪魔する事にする。小屋のご主人はとても明るく個性的で、僕達を歓迎してくれた。雨宮選手、西田選手、田中選手、佐幸選手も少し前に寄って行ったという。小屋で登山者と共にぜんざいを頂いてしばし談笑した。
 元気を頂き出発。ガレた下りを進むが僕はペースが遅いので二人に先へ行ってもらう。一瞬晴れ間が見えたがそれ以降はずっとガスと時折雨だった。

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赤石岳避難小屋にて、ご主人撮影。ご主人の明るい人柄にとても元気を頂きました!ぜんざい、超おいしかったです!
(赤石岳避難小屋フェイスブックよりお借りしました)


 百間平を過ぎ少し下ると沢沿いに百間堂山の家が見えた。先行した二人はザックを降ろして休憩中。僕も行動食にと怪しい外国製のデカイチョコレートを500円で購入。これが大当たりでナッツやレーズンが入って超美味かった。水を補給してさあ、ラスボス聖岳登頂に向けて出発。雨は降っていないが時折パラパラと降るので雨具はそのまま。
 この頃から足に靴ずれとマメが出来て来るのを徐々に感じていた。

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 日々練成


 
[ 2014/08/28 17:47 ] 2014TJAR | TB(0) | CM(0)

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